認知症と夜間頻尿

サナエさんへの回答
夜間頻尿は男女を問わず高齢者では比較的多く見られる現象です。それでも通常は3回ぐらいが限度でしょう。5回以上は明らかに以上です。
夜間頻尿の原因は、(1)多尿、(2)膀胱容量の減少、(3)睡眠障害に分けられます。(1)多尿の原因としては、糖尿病などの内分泌疾患、水分の摂り過ぎなどがあり、特に夜間の尿量が多くなる夜間多尿の原因としては、高血圧、うっ血性心不全(心臓の働きが弱った状態)、腎機能障害などの全身性疾患などがあります。(2)膀胱容量の減少は、少量の尿しか膀胱に貯められなくなるもので、過活動膀胱や前立腺炎、膀胱炎などで膀胱が過敏になるために起こります。過活動膀胱は膀胱に尿が少量しか溜まっていないのに膀胱が勝手に収縮してしまう病気で、脳卒中、パーキンソン病などの脳や脊髄(せきずい)の病気で膀胱のコントロールが効かなくなる、前立腺肥大症による排尿障害のために膀胱が過敏になる、などの原因で発生しますが、膀胱の老化現象として起こったり、原因が不明(明らかな基礎疾患がない)のことも少なくありません。(3)睡眠障害は、眠りが浅くてすぐ目が覚めてしまうために、目が覚めるごとに気になってトイレに行くものです。睡眠時無呼吸症候群などがその代表例ですが、認知症ではレビー小体型認知症での夜間頻尿にも多くの報告があります。サナエさんのご質問の認知症で夜間頻尿が認められるかとの話ですが、結論から言えば認知症と夜間頻尿の関係は存在します。しかし、それ以外にも先の説明の如く幾つもの原因が複雑に絡みあって夜間頻尿の原因になっている可能性がありますので、泌尿器科とか内科の単科での処方で有効な治療効果を上げる事が困難な場合が多いのす。
ですから先ずは認知症専門医そして泌尿器科とご面倒でも幾つかの外来診察を仰ぐしかないでしょう。とても大変な状況であると想像の域を超えますが、どうか頑張って下さい。



81歳の認知症の義父と同居しています。夜のトイレが数限りなく義父は当然の如く私たち夫婦はほんんど眠れません。それでも夫は少し離れた部屋で寝ているので、義父の隣室に寝ている私よりはずっと楽だと思います。かかりつけのお医者さんには色々と薬を出して頂きましたが、それでも夜中のトイレが15回から10回程度になったぐらいです。認知症になるとこんなにも夜のトイレが多くなるのでしょうか。何か夜のトイレを減らす方法はないものでしようか。このままでは私の体が持ちません。