認知症と大腿骨頚部骨折

A.A.さんへの回答
82才のお母さまが2年前に大腿骨骨折(頚部?)を起こし、それ以後に認知症が発症したとの事ですが女性の高齢者では最も多い外傷の一つです。手術をするかどうかは認知症の程度により判断すると言うのが私の自論です。最も多い大腿骨頚部骨折の治療方法の一つに骨接合術という手術があります。折れた部分を金属の板やネジ(骨接合材)で、固定します。
骨折部を骨接合材で固定すると早目にリハビリテーションをすることが出来ると言うのが整形外科医の主張です。その通りだとは思うのですが、認知症の程度が強いとリハビリの実施そのものが困難となります。更に骨粗鬆症などで骨基質の脆弱な部分に骨接合材が有効に適合するかどうかの疑問が残ります。整形外科医でもない私がこんな事を言うと袋叩きに合いそうですが、私の知る整形外科医でも同じ様な主張をしている人はそれなりにいます。一時的に適合しても骨粗鬆症の悪化に伴って逆効果もしくは、再手術を余儀なくされたケースを私はかなり見ています。それよりは保存的療法で疼痛の軽減と自然的な儀関節の融合で車椅子レベルのリハビリを心がけた方が良いケースを私は沢山知っています。以上の様な理由で私はA.A.さんの手術はしない方の意見を支持します。


82才の母ですが2年前に自宅玄関で転倒し大腿骨を骨折しました。妹が折よく自宅にいてすぐ救急車で整形外科につれて行きそのまま手術となりました。
手術自体はうまく行ったのですが、それ以後は杖がなくては歩けなくなりました。1年前からは杖で歩くのも辛くなり車椅子の利用が多くなりました。その車椅子での生活が始まった頃から認知症が出始めたみたいです。私たち姉妹と母の話がチグハグになる事が多くなって来たのです。半年ほど前からは老人ホームでお世話になっています。自宅での介護が困難になって来たからです。昨日そのホームでまた大腿骨を骨折しました。今度は以前とは違う反対側の足です。ホームの看護師さんが私たちに連絡の上で直ぐ整形外科に連れて行きまた手術の話となりました。しかし私には少し納得が行きません。今やほとんど車椅子生活となり認知症も日々強くなっている母に手術の意味があるのでしょうか。手術をしたからといって歩ける様になるとも思えませんし、何が目的の手術なのでしょうか。整形外科の先生のお話では手術をしなければ痛みがなかなか取れないし生活上のレベルも落ちるばかりであるとの説明でした。妹は手術をする事に賛成で私とは意見が分かれています。是非先生のご意見をお聞きしたいのですが。