なつこさんへの回答

先ずレビー小体型の認知症にアリセプト10mgの服用と云うのは、明らかに過剰投与です。副作用のみが多く目立ちます。先ずはアリセプト5mgが上限です、レビー小体型認知症では。しかし厚労省は、この増量規制に遵守する様に指導しています。3mg✖️2週間、次いで5mg、そして7.5mgもしくは10mgのルールです。厚労省も一般医師も未だレビー小体型認知症の本質を理解していない様です。アリセプトは1999年11月、日本国内で販売許可を受けましたが販売当時の副作用報告より、その実数の副作用は10倍以上に膨れ上がっています。私が取り扱っているレビー小体型認知症でアリセプト使用量は2~3mgまでです。それに抑肝散を追加します。アリセプトの使用量だけ多くしなければ、これだけでも十分にメンタルケアに成功する例は多く認められます。殆んどの失敗例はアリセプトの使用量が多すぎる事に原因があります。ともかく信頼出来る認知症専門医を探し出す事です。一般内科医とか精神科医では認知症の治療は難しいと思います。特にレビー・ピックコンプレックス(レビーとピックの合併症)をコントロール出来る医者は多くありません。
未だ「認知症」と云う学問は発展途上なのです。ですから専門学会も製薬会社も実に、多くの試行錯誤を繰り返しています。NHKの医学情報など余りに誤解が多すぎて、日々患者さん方への説明に困難を極めています。それでも認知症の治療法に日々真剣に取り組んでいる医者もそれなりにいます。その様な医者に巡り会う事を祈っています。ご質問の様にレビーにピック病の合併も考えるべきなのでしょうが、先ずはアリセプトの減量から考えて行くのが正道でしょう。
また、レビー小体型認知症ではマイスリーやリスミーが無効な事が多いのです。この場合はリボトリールなどの抗ケイレン薬で効果を上げる事が、ある一部の認知症専門医の間で知られています。何故、抗ケイレン薬が有効かと申しますと、これにより脳波のリズムを調整出来るからです。認知症患者さんでは脳波リズムの乱れが多数に見られます。しかし、この事に気づいている医者は殆んどいません。さらに抗ケイレン薬の使用量もかなり難しいのです。私は貴女のお父さまの様な場合に、この抗ケイレン薬でかなりの効果を上げています。
未だに認知症と言えば、アルツハイマー型認知症しか考えつかない医者の何と多い事か?
しかし、アルツハイマー型認知症は厚労省の10数年前までの報告に比べ半分以下でしょう。レビー小体型認知症の多くを見落としていたのです。そしてレビー小体型認知症でのアリセプト使用量は最大で5mgまでです。この認識さえ殆んどの医者は持っていません。ここに認識症に対しての医療不信が増大しているのです。所詮は発展途上の医学ですから(特に認識症と云う学問では)、多くの医者が有効な治療法を共有していないのも仕方がないのでしょうか!
厚労省自体が精度の高いデータを持っていない現状では、どうにもならないのかもしれません。
「ご質問」
83才父について、質問させていただきます。
5年ほど前より、寝起き時に幻視があり(虫がいる。壁が倒れてくる。人がいる)精神科を受診。レビー小体の疑いと言われ、アリセプトを2ミリから服用し、1週間後に5ミリへ増量。1年前より、寝起き時だけでなく幻視が現れ、アリセプトを10ミリに増量。レビー小体と診断される。
4か月前より、幻視による妄想がひどくなり、「隣人が我が家を占領している。泥水を流し込んでくる」「泥棒がいる」「家族が皆、俺をだましている」などといい110番したことも。このころから、足元にふらつき、歩行や立ち上がりは介助が必要となる。トイレも失禁、便失禁も増え、紙パンツ使用。妄想のため、寝つきも悪く、マイスリーやリスミーを服用するも、効果がないことも多い。
症状がひどくなるころから、受診を拒否し、抵抗とふらつき等から、家族も病院へ連れて行くことが困難と感じ、近所の内科医の訪問診療を利用中。(専門は循環器)薬は精神科で処方されていたもの(アリセプト10ミリ、抑肝散、リスミー2ミリ、デジレル)を継続して処方してもらっている。
ここ3か月ほど、とにかく甘いもの(饅頭、チョコレート、キャラメルなど)を欲しがり食べ続ける。また、言葉が出にくくなり、どもったような言い方になったり、意味不明なことが多い。すぐに怒り多い黄な声をだし手を出すこともある。自宅にいても、トイレや寝室の場所がわからなくなる。水道の使い方、寝かた、水の飲み方等、認識が難しいこともある。じっとしていることが難しく、立ったり座ったりを繰り返す。
このブログ等を拝見し、レビーとピックの混合ではないかと疑っている。薬はこのままでよいのでしょうか。もう少し落ち着くような薬はないのでしょうか。また、薬があっていない場合には、いま診療していただいている先生には、どのようにアプローチしたらよいのでしょうか。どうぞ、ご教示願います。
(心臓疾患でペースメーカを6年ほど前に入れている。前立腺がん治療済み。緑内障あり。要介護3。在宅介護中)
症状がひどくなるころから、受診を拒否し、抵抗とふらつき等から、家族も病院へ連れて行くことが困難と感じ、近所の内科医の訪問診療を利用中。(専門は循環器)薬は精神科で処方されていたもの(アリセプト10ミリ、抑肝散、リスミー2ミリ、デジレル)を継続して処方してもらっている。
ここ3か月ほど、とにかく甘いもの(饅頭、チョコレート、キャラメルなど)を欲しがり食べ続ける。また、言葉が出にくくなり、どもったような言い方になったり、意味不明なことが多い。すぐに怒り多い黄な声をだし手を出すこともある。自宅にいても、トイレや寝室の場所がわからなくなる。水道の使い方、寝かた、水の飲み方等、認識が難しいこともある。じっとしていることが難しく、立ったり座ったりを繰り返す。
このブログ等を拝見し、レビーとピックの混合ではないかと疑っている。薬はこのままでよいのでしょうか。もう少し落ち着くような薬はないのでしょうか。また、薬があっていない場合には、いま診療していただいている先生には、どのようにアプローチしたらよいのでしょうか。どうぞ、ご教示願います。
(心臓疾患でペースメーカを6年ほど前に入れている。前立腺がん治療済み。緑内障あり。要介護3。在宅介護中)

レビーピックコンプレックス

猫リリーさんへの回答
60歳台の叔母さまが手の震えで神経外科(神経内科の間違いでは)に通院しているとの事ですが、恐らくはパーキンソン病の診断を受けているものと思われます。このパーキンソン病PDとほとんど似通った病気にレビー小体型認知症DLBがあります。PDの初期症状では認知症や妄想はほとんど見られません。しかしPDでもあっても薬(抗パーキンソン剤)の過剰投与では幻覚や妄想が出現しやすいと言うのは良く知られた事実です。一方レビー小体型認知症DLBではパーキンソン症状に見られる、手の震えや小刻み歩行に加え幻覚や認知症が伴って出現します。ですから叔母さまの実際の病名が何であるかが問題です。私の想像では先ず薬の過剰投与による幻覚・妄想の副作用としての症状。さらに最も疑わしいのは始めからパーキンソン病ではなく、レビーピックコンプレックス(レビー小体型認知症とピック病の合併症) ではなかったかと言う考えです。幻覚・妄想の凄さがピック病に近いのです。私の想像に間違いがないとすればパーキンソン病の治療をこのまま続けていれば病状は更に悪化するかもしれません。やはり神経内科ではなく認知症専門医の診察を速やかに受けるべきでしょう。叔母さまへの説得の仕方は色々あるでしょうが、今の手の震えにはもっと別に良い先生がいるみたいだからと、言ってみたりするのも一つの方法だと思うのですが。ネットなどで認知症専門医を出来るだけ早くお探し下さい。



猫リリーさんへの回答
叔母の認知症
ここ一週間のことですが、一人暮らしの叔母(60代)が、手の震えがあり神経外科に通っているみたいですが、夜中にへびがでたとか虫がわいていると言って、家の中のものをいろいろ外へ出して、障子は全部破ってのけてしまい、布団もじゅうたんも外に出して、畳に塩をまいて白い煙がでているとかありえないことを沢山言いだしています。車も運転しているので事故を起こさないか心配です。何か言うととても怒り、言うことを聞きません。病院へ連れて行きたいですが、嫌がるのでどうしたらよいかわかりません。今は家の中を掃除しています。よろしくお願いします。

レビー・ピックコンプレックス

ノリコさんへの回答
81歳のお母さまの嫉妬妄想で、お父さま共々に悩まれているとのご質問ですが、妄想自体はピック病(前頭側頭型認知症FTD)でもレビー小体型認知症DLBでも見られます。しかしお母さまの場合は攻撃性が強い事から判断しますとピック病の疑いが濃厚です。ではもう一方の失神発作はどう考えるかです。幾つかの病院で診察を受けて何の異常も無いと言われたとの事ですが、この事実から考えてみますとレビー小体型認知症に伴う自律神経失調症(失神発作を含む) の疑いが強くなります。つまりはレビー・ピックコンプレックス( レビー小体型認知症とピック病の合併)が考えられるのです。この場合は生活療法よりは薬物療法がやや優先されます。散歩などの生活療法を優先すると失神発作に見舞われるからです。少量のアリセプト(2~3mg)と少量の精神安定剤(ウィンタミン8~12mg) 等の併用療法で妄想と失神発作を改善させる事が出来るかもしれません。その上で散歩などの生活療法を組み入れて行ければ良いと思います。どちらにしても認知症専門医の診断が必要です。認知症専門医はネットで調べてください。


初めてご相談させていただきます。
実母は81才、嫉妬妄想がひどく父83才に女がいるとの妄想。父は元気で朝、散歩に行ったり図書館に行ったりと外出が多く、それを母は「お父さんが浮気している」と言います。私が「そんな馬鹿なことあるわけがない」と言うと、「お前に何が分かる」と怒鳴り出します。最近ではその妄想も日々ひどくなって父も私も参っています。もう一つの心配は時々短い時間ですが失神発作の様に急にフラフラと倒れてしまう事です。幾つかの病院にも行きましたが、内臓はどこも悪くないとのこと。
母は数年前から神経内科にも通院しています。これらのことを知っているはずですが、医者は何のアドバイスもなく薬をくれるだけです。この先どうしたら良いのでしょうか。

レビー・ピックコンプレックス

ナミコさんへの回答
86歳のお父さまにアルツハイマー型認知症の病名がつけられているとの事ですが、果たしてこの病名が正しいかに疑問が残ります。3年以上前からアリセプトが処方されているとの事ですが、病状の初期は確かにアルツハイマー型認知症の症状であったかもしれませんが、その後の病状進展に伴いピック化(ピック病の合併)したり、レビー化(レビー小体の合併) したりと様々な病状の変化が起こり得るからです。結論から申しあげますと、お父さまの現在のの病状はアルツハイマー型認知症ではなく、レビー・ピックコンプレックスLPC。(レビー小体型認知症とピック病の合併) ではないかと思われます。その根拠はと申しあげますと徘徊、過食さらに怒りやすさ等はピック病の特徴ですし、不眠( REM睡眠障害の疑い ) 、睡眠薬の効き過ぎ ( 薬剤過敏症状 ) 等はレビー小体型認知症の特徴なのです。次に夜間頻尿は前立腺肥大もしくは過活動膀胱が影響しているかもしれません。もっともREM睡眠障害でも夜間頻尿は見られるのですが。対策としてはアリセプトの中止、泌尿器科の受診。認知症専門医の受診。LPCですとアリセプトの5mgは多すぎます。REM睡眠障害だと通常の睡眠薬ではなく、ロゼレム( メラトニン作動薬 ) やリボトリール( REM睡眠障害の治療薬 ) の服用が推奨されます。

レビー・ピックコンプレックス

ミサ子さんへの回答
徘徊がひどく、デイサービスに行くのに毎回喧嘩口調の拒否するとの事ですが、この症状からみる限りアルツハイマー型認知症と言うよりは前頭側頭型認知症(ピック病)でしょう。もしアルツハイマー型認知との診断でアリセプトが処方されていますと、徘徊はひどくなるばかりです。ピック病を診て頂ける認知症専門医の許で、適切な治療を受けない限り残念な事ですが、ご家族の説得だけでディサービスに行って頂けるとは思いません。ピック病が重症化しますと誰の言葉にも決して耳は貸しませんから。


初めまして、ミサ子といいます。
数ヶ月前から、75才の母の徘徊が少しづつひどくなっています。
私は結婚しているので、両親だけの二人暮しです。
ディサービスを、週3回利用する事になったのですが、母の拒否が日に日に強くなってきているようです。
母の症状はアルツハイマー初期~中期。健康には全く問題ありません。
父も近頃は体調が悪く体力的に問題があります。
毎回ディサービスに行くの行かないのと、喧嘩口調で怒っています。父は、「ディサービスに行かせなければ、イライラしなくなるのなら…」と言っていてディサービスに通わせるのを悩んでいるようです。
父の健康の為にも、母には通ってほしいのですが、なんと言って説得(納得)させたらいいのか全く判りません。アドバイスをお願いします。
ミサ子