コルサコフ症候群について

コルサコフ症候群について
10月24日の私の講演「認知症」の後でコルサコフ症候群についての、ご質問を頂きましたが、時間の制約もあって「禁酒を続けなければ手の打ち様がない」との説明で終ってしまいました。
今日は典型的なアルコール障害に基づくウエルニッケ脳症とコルサコフ症候群について、ご説明したいと思います。
ウエルニッケ脳症は急性期
コルサコフ症候群は慢性期
のアルコール障害と位置づけられています。基本は長期飲酒による栄養障害(特にビタミンB1の欠乏)です。
1)ウエルニッケ脳症
症状は、眼球運動障害、意識障害、運動失調が 認められます。
治療法は、早い段階で点滴によりビタミンB1を投与する事です。
2)コルサコフ症候群
症状は、見当識障害(自分が何処にいるかも分からない、配偶者の名前も分からない)、健忘症、妄想、作話(忘れてしまった事を嘘の話しでつじつま合わせをする)等が認められます。
治療法は、殆んどありません。ここまで慢性化すると、ビタミンB1の投与では間に合いません。脳細胞の萎縮が、かなり進んでいるからです。
以上ですが、他にご質問がありましたら、何時でもどうぞ。

アルコールと認知症

A.Hさんへの回答
アルコールと認知症の関係は、66歳のお父さまの場合は明確です。ただし、お父さまの場合は、アルコールが先ではなく、認知症(恐らくは前頭側頭葉型変性症)が少しづつ発症してアルコールが、その認知症に拍車をかけたのだと思います。このまま放置しておきますと、他人に危害を加える様な社会問題に発展するかもしれません。直ぐに認知症専門医に相談して下さい。ネット検索で出ると思います。もちろん当院でも診察は可能です。ご自宅からの距離的問題がなければの話ですが。



アルコールと認知症の関係について
はじめてホームページを拝見させていただきました。院長先生に質問させていただきます。
66歳の父がここ1年間でアルコール摂取量が増えているのが気になります。
嗜む程度なら別に構わないのですが、飲み始めると時間にして4時間、量はビール1リットルに日本酒3合です。
飲んだ後すぐに寝てくれれば良いのですが、その後が問題です。
夜中一晩中リビングで大きな声で歌い、同居者と近所に迷惑がかかっています。朝方4時頃に眠りにつき、9時位に起床します。
以前は特にお酒を飲む習慣は無かったのですが、昨年定年退職してからずっと家に居る影響が出ていると考えています。
アルコールが抜けている昼間の時間帯でも色々忘れっぽくなり、自分で言ったことも「覚えていない」と言い張ります。
アルコールを摂取することにより、認知症が発症することはあるのでしょうか?
A・H