認知症と病気

尚さんへの回答
認知症の進行により併発する病気についてのご質問ですが、認知症は高齢者全般に見られる身体機能低下をさらに悪化させる傾向があります。そこで高齢者全般に見られる身体機能低下について説明しましょう。(1)複数の疾患を持っている。高血圧、糖尿病、腰痛、変形性膝関節症、慢性腎不全、心疾患その他。(2)症状が否定形的な事が多い。胸痛のない心筋梗塞、発熱のない肺炎、腹痛のない胆嚢炎など。(3)精神症状が現れやすい。高齢者では発熱、脱水、貧血などの身体疾患でせん妄や幻覚等の精神症状が現れやすい。肺炎の初発症状がせん妄と言う事も稀ではない。(4)治療の困難な事が多い。免疫機能、心肺機能、腎機能などの低下で若年者に比べ治療の困難な事が少なくない。(5)高齢者全般に言える事ではあるが、認知症の患者では複数の薬を服用している事が多い。高血圧や糖尿病の薬に加え認知症薬さらに精神安定剤、睡眠薬その他である。(6)心血管系、脳血管、潜在的な癌疾患、肺炎、尿路系、種々の消化器などの疾患を起こしやすい。(7)認知症患者では、上記の種々の疾患の発見が遅れがちであり、治療に理解が得られず致死に陥りやすい。


最近、父の認知症が気になり先生のブログを拝見するようになりました。
認知症と便秘症、認知症と夜間頻尿の関係など興味深く思い、既にご回答があることかもしれませんが質問をさせてください。
認知症が進むことによる、その他の併発する病気は多いのですか。
また、知人の家族で、かかりつけ医師から「内科的な疾患は無いが、認知用が進んで体力がどんどん落ちている」と言われた話しを聞きました。認知症だけで体力が落ち、命を落としかねない事はあるのでしょか。