一成さんへの回答

お母様の病状は、本当に認知症なのでしょうか?
MMSE27点、長谷川スケール27点と云うのは、ご存知のように認知症の診断基準に当てはまりません。あるいは一成さんの努力により認知症状が改善したのか?私の外来でも脳トレにより認知症状の改善した患者さん多数いますので…
また私の外来での脳トレも、かなり改善が加えられ変化しています。どの様な脳トレが患者さんにとって効果があるのか私なりに日々工夫しています。それぞれの年代の流行歌や童謡を入れたり、宮沢賢治の詩集を入れたりして、患者さん独自の脳トレを探しています。
少し余談になりましたが、「アルツハイマー特有のスッポリと体験した事が抜け落ちてしまう事」
があるとの説明ですが、それだけでアルツハイマー型認知症と言えるのか疑問が残ります。軽度の認知障害はあるのかもしれませんが、要は日常生活に問題があるのか、それをお聞きしたいのです。記憶のメカニズムについては、私のブログでゆっくりと解説して行きたいと思いますが、どうもお母様の場合は本当に認知症であるのか素朴な疑問が残ります。5~6年前にアメリカの神経内科学会で次の様な報告がありました。平気年齢75歳の尼僧50人の症例報告です。画像診断では全員がアルツハイマー型認知症と診断されたのですが、10年間の経過観察で全員がMMSE25点以上を維持して、日常生活に何の支障も出ませんでした。
通常、私たち臨床医の経験から言えばMMSE25点以上と言えば、エピソード障害(アルツハイマー特有のスッポリと体験した事が抜け落ちてしまう事)があっても、認知症とは判断しません。70歳以上の高齢者では、認知症でなくても、時々エピソード障害が
見られる事は外来診療でもかなり目にします。もしかすると一成さんも画像診断に惑わされているのかもしれません。画像診断は未だ不十分な補助診断でしかないのです。
【ご質問】
成川様いつもお世話になっております。 頻繁に質問していて本当に申し訳なく思っております。 
認知症専門外来にてアルツハイマー認知症と診断され1年半経過しました。 薬は服用せずサプリと朝晩の軽い脳トレ、適度な散歩と水分補給で過ごしてきました。海馬萎縮が高い為か物忘れはかなり目立ちます。(本人も自覚していて心配しています) ちょっと進行したかなぁ 思う時もあります。 アルツハイマー特有のスッポリと体験した事が抜け落ちてしまう事。
短期記憶障害があるのは確かに私にも感じます。 
でも、脳トレをするようにになってから大分落ち着いた感じもします。 MMSEや長谷川式テストも毎月やりますが若干悪くなったり良くななったりです。先月はMMSE27点、長谷川27点でした。 時計の絵テストもやりますが、本人も分かっているのですが短針長針の長さが微妙(長針がほんの少しだけ長いだけ) 数字の配列は大丈夫なんですが3時9時より下の間隔が大きくなってしまう(当初から変わりません) 説明が下手で申し訳ございません。 
専門外来では症状悪化すると言われていたので不思議です。 私なりに色々勉強して出来る限りの事をして認知症外来に行かず現在に至りますが、一つだけ気が付いた事があります。 成川様が言われたように本当に認知症を理解している医師は少ないんじゃかと。 アリセプトを服用していたら今より進行を遅らせたのでしょうか? 逆におかしくなってしまった可能性も考えられます。 問診画像血液検査で総合的に判断されアルツハイマー認知症と診断された事には誤りは無いと思いますが、告げられた家族は信じるしか無いので医師に言われた通りにするしか無いと思うんです。 
その専門外来では認知症患者の集う会を開催しますとハガキを送ってきますが、講師も認知症専門医と思えません。 
転倒骨折だけには気おつけてこれからも現状維持できればと願う毎日です
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