診察室からコンニチハ(41)

この数年、秋の講演が定例化しています。昨年は「認知症と看取り」で他の医師との合同講演、一昨年は「認知症」、その前年が「睡眠時無呼吸症候群」となっていました。さて、今回の課題は何にするか色々と思い悩んだ挙句、「年齢の壁」と云うタイトルが頭に浮かんで来ました。各年齢における健康問題、心理不安などを整理してみようと考えたのです。スタートは50才代の更年期障害から書き出し、60~65才代の定年退職問題、70才代から急上昇する健康不安、それ以降に発生しやすい配偶者との死別、後悔しない人生とは何か、幸福についての考察など、A4コピー用紙14枚にまとめ上げました。この原稿作りに夢中になっていて、何時しか新しい小説の構想は影を潜めてしまいました。そんな私を見て、妻は私の本来の仕事は医師としての大きな経験を活かして、それらを少しでも社会還元すべき事にあるのではないかと言ったのです。小説家になりたいと云う私の念願が分からない訳ではないが、私の社会的な使命とは違うかもしれないとも付け加えました。
確かに70才になった私の残された人生は、どの様に生きたら達成感のある生涯となり得るのか思い悩むばかりです。
孔子さまが論語で仰ったような
「我七十にして心の欲する所に従えど矩(のり)を踰(こ)えず」
とは、ほど遠い凡夫の迷いです。
次回に続く
関連記事

コメント