青田さんへの回答(再)

前回の私の回答は、統計学的なデータに基づくものです。お父様に当てはまるかは疑問です。お父様は本を読んだり、リハビリも積極的であるとのお話を聞いて少し安心しました。しかし、高齢者の歩行障害はかなりの頻度で認知症に移行しやすいのも事実です。歩行障害発生後1~2年で認知症への移行が急激に進行しているケースがあまりに多いのです。その意味ではただ新聞を読むのではなく、声を出して読む事をお勧めします。歩行障害を補う為には、身体のあらゆる5感を使って脳トレを行なって下さい。嗅覚刺激も重要です。アルツハイマー型認知症の症状は記憶障害から始まるといわれて来ました。脳の中の記憶をつかさどる海馬という部位が萎縮することにより記憶障害が起きるのですが、それより前に、鼻の奥にある嗅神経(きゅうしんけい)の細胞がダメージを受けることがわかってきたのです。
嗅神経は鼻から吸い込んだにおいの粒子を電気信号に変えて脳に送る働きをしているため、嗅神経がダメージを受けると、においが感じられなくなります。このことから、においに鈍感になったら、アルツハイマー型認知症の初期症状が疑われるのです。最近では、においの認識により認知症を早期発見する検査方法などの開発も進められています。
なぜならアルツハイマー型認知症では、嗅神経の障害を起こしたあと徐々に記憶障害を起こすようになっていきます。しかし、早い段階で対策をすれば、嗅神経を回復させ、認知機能も改善させることが可能です。
嗅覚リハビリには、アルコール香、バラ香、レモン香を 1日2回 (朝晩 )、12週間に渡り1回3~5分間の訓練(片方の鼻づつ)で認知症の治療に成功させた報告もあります。
さらに顎関節を動かす「あ」「ん」を1セット10回を朝夕繰り返す、出来るだけ大きな声で…嚥下機能の向上に役立つと言われています。この様なリハビリは割と有効です。
以上、ご参考までに
【ご質問】
成川先生
早速のご回答ありがとうございます。
父親は、86歳で、2度目の骨折です。
今は、意識はしっかりしています。
本人は、認知症にならないように
本を読んだり、リハビリに積極的ですが
出来るだけ、面会には行くようにしていますが、
私が、父親に、お金のこと、母親のことなどを
相談して、ストレスを掛けてしまっている気がします。
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