診察室からコンニチハ(51)

現在社会では、多くの情報が氾濫しています。医学情報も同様です。時に少し疑わしい情報もあります。マスメディアからの医学情報は膨大な量です。テレビ、新聞、週刊誌そしてネット上で流される情報は洪水の様で、多くの人達に戸惑いを与えています。
それら情報の中には、医師として納得の行くものもあれば、かなり怪しいものも多分に含まれています。
外来診療の合間にも、
「テレビで血圧の話をしていたんですが、私の血圧は高くないですか」
とか、
「サプリメントが認知症に効果があるって聞いたのですが、先生はどう考えますか?」
など、質問も様々です。
結局は自分の40数年間の医師生活の中で学んだ事でしか、答えようがありません。後は自問自答して、
「正常血圧とは何だろう。高齢者に正常血圧の概念は当てはまるだろうか?…コレステロール値と動脈硬化の因果関係は?…海外と比べ日本での使用薬剤が、一般的にかなり多いのは何故だろうか?」
あれこれ考えながら、日常診療では自分なりの方針を打ち出して行くしかないのです。それが10年ぐらい経て、自分の方針が間違っていなかったと学術文献で実証される事もありますし、自分の勉学の浅さに気付かされる事もあります。それ以外に間違った医学情報を鵜呑みにしていた事もあります。医学文献でも情報は常に修正されているのです。
そんな日々の中で、患者さん方から熱い信頼を受ける事もありますし、逆に大病院志向から私の説明が受け入れられない事もあったりします。
嬉しさと、プライド、そして挫折感の入り混じった日々です。
次回に続く
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