青田さんへの回答(再)

アリセプトの市場占有率に圧され、また販売時期が遅れた事もあってレミニールの知名度は幾らか低いかもしれません。ちなみにアリセプトの国内販売承認は1999年11月、レミニールは2011年3月です。ともにコリンエステラーゼ阻害剤ですが、実際的な薬理作用は微妙に違います。つまり、承認時期が遅れた分だけ、アリセプトの副作用が改善されたのかもしれません。アリセプトに比べて易興奮性や消化器症状も少ないです。さらにアリセプトより効果は持続性にも優れています。これに抑肝散を加える事により、精神を安定させ私の外来でも良い結果を上げています。もちろん青田さんが疑問視している脳トレや*嗅覚トレ(私の診察室からコンニチハ「56」をお読み頂ければ幸いです)など幾つもの補助トレーニングも取り入れています。レミニールの服用の仕方は前回の回答でご説明してあるはずですが。詳細は担当医にご相談して下さい。これ以上の回答は実際の患者さんを診る事なく、ご意見を求められるのは厳しいです。
<追記>診察室からコンニチハ(56)
次は嗅覚障害についてのお話です。昨今ではアルツハイマー型認知症発症の3年ぐらい前から、嗅覚障害が発生している可能性があると指摘する医学者が多くなっています。
日本の認知症患者に最も多いアルツハイマー型認知症の症状は記憶障害から始まるといわれてきました。脳の中の記憶をつかさどる海馬という部位が萎縮することにより記憶障害が起きるのですが、それより前に、鼻の奥にある嗅神経(きゅうしんけい)の細胞がダメージを受けることがわかってきたのです。
嗅神経は鼻から吸い込んだにおいの粒子を電気信号に変えて脳に送る働きをしているため、嗅神経がダメージを受けると、においが感じられなくなります。このことから、においに鈍感になったら、アルツハイマー型認知症の初期症状が疑われるのです。最近では、においの認識により認知症を早期発見する検査方法などの開発も進められています。
アルツハイマー型認知症では、嗅神経の障害を起こしたあと徐々に記憶障害を起こすようになっていきます。しかし、早い段階で対策をすれば、嗅神経を回復させ、認知機能も改善させることも可能です。
私の外来では、小さな薬壷に醤油、ソース、コーヒー、ニンニク、ワサビなどを少量ずつ分け入れて、患者さん方には目を閉じて頂き、私の手で薬壷の一つ一つをその鼻先に運んで行きます。通常の会話は成り立っても認知症の方は、5種類の薬壷に入った匂いの素の一つも当てる事が出来ません。匂いの種類を当てられないと云うより、匂いそのものに感覚が極めて鈍感です。一方若く健康的な方ですと、匂い刺激に極度の反応を示す人が多いのです。
「気持ちが悪い」
「吐き気を催す」
などの発言をする人さえいます。
つまり嗅覚障害も、年齢と共に少しずつ障害が始まっている、と考えた方が良いのかもしれません。「認知障害」が始まった方には、アロマテラピーなども参考になるかもしれません。
【ご質問】
成川様お世話になっております。
レミニールは、かかりつけ医から、全く、聞かなかった抗認知薬です。
医師からは、『アリセプト=副作用があり、気が荒れる。しかも、3か月~10か月くらいしか効果がない。』と言われ、
以前、成川先生にお伝えした
『ANM176、プロズマローゲン、アルファベスト、ココナッツオイル』を母親に飲ましています。
感じる効果としては
① 非常に穏やかで、いつも、笑顔になる。
(時々、気が荒れても対処できる程度。)
近所、デイサービスでは、人気者です。かなり、社交的になりました。
② 以前は、睡眠導入剤を服用しないと寝れなかったのですが、今は、ぐっすり寝れるようになりました。
但し、短期記憶は、忘れていくのと
亡くなった叔父(母の兄)、亡くなった祖母(母の母)が帰ってくるとか、先ほどまで、誰か来ていたと言います。
レミニールを飲むと、それらの症状は、改善されるのでしょうか、どのくらいの期間、効果があるとされているのでしょうか?副作用などあるのでしょうか?(以前、母親は、食欲不振だったのですが、最近は、食事をしっかりと摂ってくれているので、胃腸などの副作用が気になります。)
お忙しいところ、申し訳ありませんが、よろしく、お願いいたします。
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