診察室からコンニチハ(59)

内科医の私が精神科領域の患者さんを診る様になってから、精神科医との話し合いも多くなっています。話し合いと云うよりは教えを請う事が沢山あるのです。如何に副作用が気になるからと言って、専門医が処方したメンタルケアの薬を勝手に中止する訳にも行きません。
電話だけで済ませる事もありますが、直接に病院やクリニックに伺ったりする事もあります。その際に感じる事は、以前に比べ精神科に受診する患者さんが確実に増えている事実です。特に「うつ病」の患者の増加が社会的にも注目されています。
それは何故でしょうか?
世界的にグローバル化と情報化が加速する中で、多くの人々が社会的適応に困難を極めているのです。環境変化の激しさに、私たちの精神構造が付いて行けないのでしょうか?
それ以外にも、発達障害児は20年間で7倍にも増大していると云う驚くべき統計があります。これら子供たちの問題は圧倒的に環境問題が原因であるとの見解が根強いです。食料、農薬を中心とする食の汚染、水、空気それ以外にも想像以上に人体に悪影響を与える要因があるのかもしれません。少子高齢化が加速する現在社会で出生率が極端に低下しているにもかかわらず、発達障害児の絶対数は飛躍的に増えている事実に唖然とするしかありません。
日本人の平均寿命は世界でもトップクラスに伸びていますのに、この逆説的なデータを私たちはどう受け止めたら良いのでしょうか?
認知症の問題は、超高齢社会に伴う必然的な現象と考えられなくもないのですが、子供たちの問題はもっと深刻な感じがします。何故なら私たちの未来に大きな不安を抱かせる要因になってしまうからです。
次回に続く
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