診察室からコンニチハ(64)

2019年の正月です。
皆さん、明けましてお目出とうございます。さて、この新年にはゲノムとは何かについて考えてみたいと思います。
生物がもつ最小限必要な染色体の1組、あるいはその1組の染色体に含まれる遺伝子の全体をゲノムと言います。
ウイルスやミトコンドリアなどの核酸1分子をゲノムと呼び、このゲノム分析によって生物の進化経路が追求できるのです。
このゲノムを書き換えて編集する事により人間を含めた生物の遺伝子(DNAやRNAなど)操作が容易になります。その有効的な利用法としては、人間の難病を根底から治療したり、作物の遺伝子をピンポイントで組み換えて耐性を高め、世界の食料需要により応えられたりできる可能性があると思います。
この編集により、いまだ開発段階にあります技術や応用分野、医療(特に遺伝子治療) 等の研究開発が飛躍的に増えて行くでしょう。
その応用例としては、以下のものが研究途上にあります。
農作物の品種改良による増産、家畜の人工的養殖。例えば、イネ 、ブタ、ウシ、養殖魚の効率化、トマト、キュウリその他の増産増殖です。
さらにヒトの疾患の治療にも有効性を発揮出来るかもしれません。
筋ジストロフィー 、白血病 、AIDS 、冠動脈疾患、重症複合免疫不全症 その他にです。
それ以外には疾患のモデル動物の作成も可能になるかもしれません。
モデルマウス、モデルラット 、モデルメダカ、そしてスクリーニングによる遺伝子機能解析および創薬に続いて、遺伝子ドライブ(遺伝子工学による種の改変)を通じマラリアの根絶、デング熱の根絶、ライム病の根絶、住血吸虫症の根絶なども考えられます。
それ以外にも応用例は数限りなくあると思います。これらゲノム編集により人類は限りなく豊かになるかもしれませんが、どこかに落とし穴はないのでしょうか?
次回にはゲノム編集の危険性について考えてみたいと思います。
次回に続く
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