認知症詩集(49)

結局の所、認知症治療はどうすれば良いのでしょうか?
要諦は患者家族の大きな愛と、心の支えです。拒否的発言は厳禁です。尿を漏らそうが便を漏らそうが仕方がないでしょう。ご本人が悪意でやっている訳ではないのです。そこに大きな温もりを持っていない家族と、持っている家族とでは認知症の悪化に大きな差が出て来るのです。前回も申し上げました様に出来る限りオムツの使用は控えて頂きたいのです。下着やズボンの洗濯は大変です。まして1日に数回以上となると…
ある種の忍耐比べです。その忍耐に耐えるのが、それこそ家族の大きな愛です。一口に家族の愛と言っても相当の辛抱心がいる事でしょう。
でもこれが認知症治療の第一歩です。薬物に頼らない生活療法の基本なのです。もちろん幻覚や妄想の強い病状では薬物が必要に成って来るケースはあるでしょう。ただ基本は知って置いて欲しいのです。生活療法の方が現在医学では有利性があると云う意味をです。これからの医学の進歩によっては、もっと別な治療法も出ては来るでしょう。現代医学では生活療法を中心にして薬物療法を付け加えて行くと云う考えが主流です。
これは認知症専門医の考え方で、一般の臨床医にまでは残念ながらこの考え方は徹底されておりません。まだ安易な薬物療法が横行しています。
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