れいさんへの再回答

れいさんへの再回答
先ずはお詫びからです。れいさんの2番目のお子さんを出産すべきではないと申し上げましたが、これは医師としての意見としては明らかに越権行為です。
一人の人間の誕生をどうするかは、あくまでご夫婦で相談すべき事で医者などが口を挟む話ではないのです。私の軽率な発言を深く謝罪します。
では本題に入ります。始めにお母様の髄液検査からタウ蛋白が正常以に検出されたとのお話しと物忘れ以外に、これと云った症状は何もないとの話でたしので私はてっきりATDと判断したのです。
しかし今回の説明では物忘れ以前から人格変化が出現していたとの事ですから、その病状から見る限りATDではなくFTDでしょう。髄液検査の結果判断は難しい所です。タウ蛋白が髄液から多量に検出されるATDもあるのです。学会報告でも意見が未だ別れているのです。それはともかくとしてFTDの診断は正しいでしょう。さらにFTDの特徴は脳内ホルモンのドーパミンが大量に産出されている事です。それ故に極端な怒り方をするのです。この治療法としては脳内ホルモンのバランスを整える事です。通常はやや強めの精神安定剤が使われます。
しかし、この精神安定剤の使用法はかなりの熟練を要し極めて少ない医者しか出来ません。大学病院や総合病院でも、この熟練に精通した医者はなかなか見つかりません。有名大学から送られて来た患者さんでも驚く程の処方に間違いが見つかります。精通安定剤と聞くと何か恐ろしい気持ちが先に立ちますが多くは処方量の間違いから発生します。熟練した認知症専門医はウインタミン細粒15mg(1日量)を朝、夕の二分法から試みます。ただ脳内ホルモンのバランスの崩れ方はかなりの個人差がありますので、この量が確実かと言いますとお母様を直接拝見させて頂いていない私には充分な自信を持って、お答えするのは困難です。投与量は1週間ごとに調整して行きます。大学病院の様に検査だけで2~3カ月も平気で処方する感覚は私には理解出来ません。個人差を充分に観察しながら投与量を微量調整して行けば副作用の心配はありません。それを患者さんを診もしないで2~3ヶ月も漫然と処方するから危険な副作用が発生しやすくなるのです。
その精神が安定した所で生活療法や脳トレーニングを導入して行くのです。
これが正しいFTDの治療法です。あくまで現代医学の範囲の話ですが…
大学病院でクエチァピンやセレネース等の処方を初回に2~3ヶ月も出されたら、もう一度、私に相談して下さい。もしアリセプトなど出す医者がいたら絶対に服用してはいけません。何故ならアリセプトは興奮感情を増大するからです。妄想や興奮感情の強い方にはアリセプトは禁止薬物なのです。ですから、そんな病院には二度と近づいてはいけません。
現代医学でもFTDのコントロールは相当に可能です。完全治療法とまでは行ってはいませんが。大学病院や総合病院で出来るかは疑問ですが…
認知症の熟練医が大学などにいるとは思えないのです。それは医師の人格形成も伴うからです。先ずお勧め出来る医療機関としては「河野メソッド実践医」をネットで調べて下さい。
また貴女の遺伝子検査の事は一度「遺伝子カウンセラー」と相談して下さい。これもネットで調べられます。



早速ご丁寧にご回答いただきありがとうございます。
2人目はそうですね、遺伝のことは別としても、仮に母の症状が数年で進んだ場合、幼児を見ながらの介護はかなり厳しいと思います。
一方、病名ですが、母に再確認したところFTD前頭側頭型認知症でした。アミロイドβ蛋白は正常、タウ蛋白の数値が高い(正常値の2倍)ことから、ATDではなく、FTDとの診断を受けたそうです。
ATDの場合、アミロイドβ蛋白とタウ蛋白両方高いのだそうです。
物忘れが激しくなったのはここ数年のことで、以前よりとにかく瞬間湯沸し器のように、すぐ怒る、怒り出したら止まらない、被害妄想、気持ちの浮き沈みが激しい、不眠症といった症状があります。
それは性格的なものや、更年期障害かと思っていたのですが、ひょっとしたらこれが初期症状なのでしょうか。
他界した叔父は40代で若年性認知症と診断を受け、50歳で他界。頭は非常に良かったのに、若い時から詐欺等異常行動を繰り返していたそうです。
祖父は正義感の強い人で、母の他の兄弟たちも至って普通なのに、叔父だけ何故こうなったんだろうと、当時はみんな首を傾げていました。
40代に入ってから、段々とですが、喋らなくなり、歩行を含む動作が遅くなってから、これはおかしいと周りが気づき病院に連れて行ったのだそうです。その時点では既に症状は進み、脳全体が萎縮していたそうです。
叔母も55で他界。やはり段々と会話も歩行も遅くなってから病院にかかり、既に脳が萎縮していました。
祖母は叔父叔母と違い症状が進むにつれ暴れることが多かったようで、祖母も曽祖母も50代で亡くなっています。
現在発症中の叔母(60歳)は喋ることや動くことが少なくなり、一日中家でジッとしているようです。
母は医療関係の仕事をしており、毎日忙しく、休日は趣味のダンスをやったりと、ゆっくり休んでいるところを見たことがありません。
それが発症を遅らせているのではないかと、本人は考えており、以前よりも増して仕事などに打ち込んでいるように見えます。
遺伝性の認知症であれば、おっしゃるように避けることはできず、今の医学では治療は難しい。
FDT(FTD?)は原因もよくわかっていないため、治療法すらありません。
ですが、認知症は長寿国の日本にとって大きな課題であり、今急ピッチに研究が進められていると聞きます。
10年後20年後治療法が見つかるかもしれません。そんな期待がありますので、決して自分がこの病気を持っているか否かで希望を捨てるようなことはありません。
むしろ、病気を知っておけば、近い将来の発症リスクに向けて、しかる準備ができるので、遺伝子検査を希望しています。
倫理的な問題で発症前は受けることができないということですが、研究材料として扱うこともできないのでしょうか。
もし自分も遺伝されているのであれば、子供も受け継がれている可能性が高く、願わくば子供の代には治療法が見つかり、認知症はガンのように治る病気という時代になってほしいです。

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