認知症詩集(52)

今回のテーマは遺伝子検査です。唾液だけで各種の癌予測を調べる検査、血液検査で調べる各種の難病予測、髄液で調べる認知症検査など様々です。
認知症に関しても「軽度認知障害MCI」「家族性アルツハイマー型認知症」「前頭側頭型認知症FTDの遺伝子検査」など数限りなくあります。
検査の値段も1万円前後から10数万円以上と、かなりの幅が見られます。
私も個人的な興味も手伝って幾つかの検査を受けてみました。10数万円の検査も受けてみました。結果は大腸癌と前立腺癌の危険性があるとの報告を受けました。生来が臆病者の私は急ぎ大腸と前立腺の検査をしましたが、何の異常も見つかりませんでした。別のスタッフにも私の個人負担で同様の検査を受けさせました。その結果は胃癌と慢性関節リウマチの危険性があるとの報告を受けました。同じ様に胃内視鏡とリウマチの検査を受けさせましたが、結果は何の異常も見つかりませんでした。
二人で20数万円も使っての話しですよ。
また5月3日に頂いたご質問で髄液検査からアミロイドβ蛋白は正常でタウ蛋白の数値が正常の2倍であったからFTDとの診断を受けたとのご説明を受けましたが、この診断結果には納得が行きません。ATDではアミロイドβが主要原因か、タウ蛋白が主要原因かは意見が分かれているのです。
この様に遺伝子検査が絶対的なものである様な考えは間違っています。未だ発展途上の学問に過ぎないのです。
もっとも後10年もすれば遺伝子検査の精度は上がるでしょう。でも現段階では参考所見に過ぎないと思います。それよりは高度の医療機器より熟練した医者の診断能力の方が上だと思います。
例えて言えば将棋対戦で、将棋名人とコンピュータのどちらが強いかの話しです。昨今ではコンピュータの勝率が高くなっているとは聞きますが…
しかし現段階では高度医療機器より、熟練した医師の診断能力に利があると思っています。
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