睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群
S  A  S
Sleep Apnea Syndrome

睡眠時無呼吸症候群を理解する上で知るべき二つの用語があります。先ずはAHIという言葉です。

Apnea(無呼吸)
Hypopnea(低呼吸)
Index(指数)

これは一時間の内に、どの程度の無呼吸があったり、低呼吸が出現したりしているかを見る指数です。
正常では一時間あたりのAHIは5回以下です。5回から10回ですと要注意です。睡眠時無呼吸症候群を誘発する生活習慣病に気をつけて下さい。10回以上ですと脳波等のより詳細な検査が必要となります。20回以上となるとCPAPという医療用具が必要です。40回以上は重篤な睡眠時無呼吸症候と診断されCPAPの絶対的適応となります。
次に知るべき重要な用語はSpo2という言葉です。これは経皮的動脈血酸素飽和度と言われているものです。肺で吸い込まれた酸素が体の末端である指先まで正確に行き届いているかを見る検査機器です。正常のSpo2は95%以上です。肺炎や気管支喘息にかかったりしますと90%以下になったりします。ですから通常の人でも90%以下になったりしますと、かなりの息苦しさを感じて日常生活に支障が出ます。
ですから睡眠時無呼吸症候群の診断は、このAHIとSpo2の総合判断で診て行きます。通常は睡眠中にAHIが20回以上になっていないか、Spo2が85%以下(起床時85%以下のSpo2ですと息苦しくて日常生活は過ごせません。睡眠中であるからこそ、その息苦しさに気づかないのです)になっていないかを重要な判断基準にしているのです。
私たち医師が、この睡眠時無呼吸症候群を何の治療もせず放置しておきますと、高頻度で脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすと言われています。60才代や70才代で、この様な脳血管障害を起こす人は多数いると報告されています、また最近では認知症への進行が早まるとの報告もあります。


・閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS,Obstructive SAS)
上気道の閉塞によるもので呼吸運動はある。肥満者は非肥満者の三倍以上のリスクがあるとされる。また、顎が小さい骨格であるほど発症のリスクも高い。

・中枢性睡眠時無呼吸症候群
呼吸中枢の障害により呼吸運動が消失するもの。

・混合性睡眠時無呼吸症候群
閉塞型と中枢型の混合したもの。
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