大阪娘さんへの回答

コウノメソッドはそれなりに説得力のある治療法であると思いますし、部分的には私も取り入れています。またニューフェルガードLAも10名ぐらいの患者さんに使用した経験もあります。ただ薬が割と高額ですので、私自身が使用経験のないサプリメントを患者さんに買って頂くのは心苦しかったので、私の財布で買取ってニューフェルガードLAを、十分な説明の上で10名近い患者さんに使用してみました。もっとも、それ以前に先ず自分の身体で10日ほど服用して副作用の無い事を確認してからの事ですが。その体験から言えば数名近い患者さんには幾らかの効果が認められました。しかし、患者さん家族が自分でニューフェルガードLAを買ってお使い頂けるかと言いますと、「No!」でした。
私も身銭で買い求めて、無料で提供すると云うのも限界がありました。そんな理由でニューフェルガードLAの使用経験は数ヶ月しか持ち合わせていません。確か半数以上は全く効果が認められない患者さんもいました。それ以来は私独自の方法で認知症の治療を続けています。
その根本は生活療法と脳トレです。ピック病には多少の精神安定剤も使いますが、出来る限り薬は使わない方針です。家族教育も重要です。家族自身が認知症と、どう向き合っていったら最も効果的であるかを知らなければならないと考えるからです。お陰さまで私の認知症外来は、それなりの効果を上げています。患者さん家族のとって一番困った問題は、多くの医者が認知症の的確な診断が出来ていないと云う現実です。老人性認知症と言えば、アルツハイマー型認知症だと安易な診断を付ける医者の何と多い事か!
純粋のアルツハイマー型認知症など、全認知症の15%ぐらいなのです。認知症の45%はレビー小体型認知症なのです。この認知症にアリセプトの通常量を使用すれば病状は確実に悪くなります。それさえ知らない医者の何と多い事か!
ニューフェルガードLAの問題は置いておいて、多くの認知症を診ている医者よりはコウノメソッド実践医の方が、まともな診断が受けられると思います。ただ認知症と云う学問自体が未だ発展途上にありますので分からない事だらけなのです。的確な回答にはなっていないとは思いますが、また何かご質問があれば何時でもどうぞ。また、お母様が診察を拒否なさったにもかかわらずサプリメントの服用を勧めると云うドクターの態度にも疑問は感じてしまいますが。ともかく優秀な認知症専門医を探すのは大変な努力を必要とするかもしれません。先ずは認知症の勉強を一生懸命にやっているかどうかの判断からですが、安易にアルツハイマー型認知症と決めつけるドクターは考えものだと思います。安易にアリセプトを出すドクターも要注意です。
【ご質問】
はじめまして。わたしはアルツハイマーの母を介護しております。母の症状は中等度で、陽性症状が著明です。
コウノメソッドが認知症に効果がある、と聞き、実践医の先生のもとへ先日、伺いました。母は診察を拒否しましたので、わたしひとりでの診察です。
先生は、ニューフェルガードLAを朝4粒服用するように、とのことでした。抗認知症薬は服用する必要はない、とも言われました。
後日、健診で、地元の内科医の先生(コウノメソッド実践医ではありません)に、抗認知症薬を服用していない旨をお伝えすると、まちがいなく悪化するから、服用するように、との指摘を受けました。
わたしは、どうしたら良いのでしょうか。
ご指導いただけますなら、幸いに存じます。宜しくお願い申し上げます。
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コメント

アルツハイマーの治療

成川先生
ご多忙中にもかかわらず、懇切丁寧なご指導を賜り、ただただ感謝しかございません。
先生、本当に、本当に、ありがとうございます。

母に関して、もう少々お話しを聴いていただければ幸いです。

母は、アルツハイマーの要介護1で、HDSーR13点となっております。中核症状の亢進が著明で、陽性症状が強く、陰性症状はありません。
母は独居しておりますが、わたしが頻繁に様子を見に行っています。
ADLは正常域で、IADLは多少問題はあるものの、買い物など日常行為は独力でこなしております。迷子、徘徊はございません。
以上の状況から、以下の点について、ご指導いただけますなら、ありがたく存じます。
①母の言動がもとで、怒鳴りあってしまうことがあります。怒鳴ってはいけないことは重々承知しているにもかかわらず、怒鳴ってしまいます。また、ネガティブな発言もしてしまいます。このようなわたしの態度は、母の病状を悪化させるでしょうか。悪化させるとすれば、それは病理学的にみて、脳の萎縮の拡大を意味するのでしょうか。
②今年の2月まで、リバスタッチを使用しておりましたが、陽性症状など副作用を懸念して、わたしの判断で中止いたしました。わたしの判断に問題はありますでしょうか。
③プレタールがアルツハイマーに奏効するとの記述を目にしました。服用させたほうが良いでしょうか。
④母の病態から、母は興奮性のアルツハイマーなのか、アルツハイマーのピック化なのか峻別できません。峻別することが、今後の母の治療や介護に影響すると考えますが、如何でしょうか。

以上、お見苦しい文面でたいへん申し訳ございません。先生がお手透きの折りにでも、ご指導いただけますなら、身に余る光栄に存じます。