ガーデンママ 70歳主婦」の方への回答

先ず全ての認知症患者さんに効果的な治療法があるかと問われれば、答えは「No!」です。医師として何とも無責任な回答と思われるでしょう。
それは「癌治療」と類似点も数多くあります。早期発見であるか、患者さん自身に病気と闘う意思があるのか、家族の十分な理解と協力が得られるか、その他多くの条件が重なって「癌治療」も「認知症治療」も、その治療効果は大きく変わって来ます。
ましてや「認知症治療」は家族の深い理解と大きな愛の支え、それに忍耐心が必要とされます。私の「認知症外来」では、上記条件に満たしているご家族が4割程度です。この条件に満たしている方々の認知症治療は、それなりの効果を上げています。私のブログにある認知症連載小説「霜月の夕暮れ」全100話にその治療過程の家族の悩みが書かれています。それらを全てお読み頂いて、再度のご質問を頂ければ幸いです。直向きに努力を重ねるご家族の方に、私達はどれほど多くの事を教えられるか?高度の医療機器や専門医が勧める医薬品などで、認知症の治療が安易に治ると考えるのは大間違いです。あなたがどれほどお母さまの認知症と取り組んで行きたいと思っているのか、その存念をお伺いしてお母さまの個々の対応の仕方について、共に悩んで行きましょう。
「ご質問」
はじめまして。
丁度迷っていた矢先にこちらのブログを拝見いたしましたのでお便りさせていただきます。
よろしくお願いします。
母91歳
*74歳の時に住み慣れた土地から私の市に転

*うちから車で10分の場所のマンションに独居
*次女も近くに住んでいる
*コミュニケーションに問題があり、一人を好む
*「介護1」だが長谷川式テストは30点中27点
*この半年間の出来事
1.昨年10月 階下に水漏れ事故
2.   12月 10年以上通っている美容院を通過して分からなくなりパニック
3.12月末  玄関先で転倒して頭と足に怪我
4.3月     お風呂で転倒 頭と胸
5.6月     美容院の道が分からず1間徘徊するも無事に帰宅
そのほか
*化粧品を付ける順番が分からなくなった
*ポストの番号と開け方が分からない
*日付曜日が分からない
*作り話?
あった家とか店舗とかがなくなって更地になって いる それを何度もリアルの語る
*シュークリームなどのシンプルなお菓子を食べ たことがないと言って驚いた顔をする
*年金に見合わない高額な化粧品を買う
*食事をほとんど作らない(でも作ったつもり)
*年金は数年前に家計破綻したので妹が管理
*薬の管理 週一回妹が入れる
*パート先が傍なので妹が往復時に声をかけて
私は週1~2回手料理を持って話をする
そのような現在です。
怪我の方はどちらとも脳外科で検査。異常なし
時折まともに話せるときにはホームに入りたいと言いますがそれが具体的になると妹と一緒になってドタキャンします。妹は変化を嫌います。
夫は早晩なんらかの事故が起こるだろうからそれまでは遠巻きに見守るしかないだろうと言いますがそれでいいものがどうかと困っております。
何かが起きた後では後悔するのではないかと。
マンションでは母が最高齢者です。
アドバイスを頂けたらありがたいです。
*母はもともとコミュニケーション障害があり、
一対一の対話しかできません。自分にはわがままの言える娘さえいればいいという考えです。
ガーデンママ 70歳主婦
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コメント

はじめまして^^

>連載小説「霜月の夕暮れ」全100話にその治療過程の家族の悩みが書かれています。それらを全てお読み頂いて、再度のご質問を頂ければ幸いです。


是非読ませていただきたいのですが 1話は どこにあるのでしょうか?


http://blog.goo.ne.jp/haha2017
どこまでいきる

成川先生

早速のお返事をありがとうございました。
「霜月の夕暮れ」読ませていただきます。