金澤さんへの回答

ご返事が遅れて申し訳ありません。どの程度の事が出来るかは疑問ですが、人口呼吸器を含め嚥下のリハビリも当院では可能です。
ただ実際の患者さんを診ておりませんので、回復能力の可能性は自信を持ってお答えしかねます。ただ、どの様な病状であっても当院では患者さんの受け入れを拒否しません。現代医学で出来る事は精一杯やります。
「回復の見込みがない患者に医療行為を続けるのは薄利多売だから
療養病棟に移ってほしい」と言われたとの事ですが、
同じ医師として余りに寂びしい言葉だと思います。同業者として心からお詫び申し上げます。
当院はケアミックスの病院で一般病棟と療養病棟があります。たしかに一般病棟で長期入院(18~21日)となると病院側は赤字経営になってしまうと云うのは事実です。ですから当院では長期入院となった場合は療養病棟に移ってもらいます。しかし、療養病棟に移っても当院の特徴は絶対に医療の質を落とさない事です。人口呼吸器はもちろん、嚥下訓練などにも一切手を抜く事はありません。それで病院は赤字にならないのか?
当然の疑問が出て来ますが…
一般病棟ですと一割負担で一ヶ月15万円前後(オムツ代を含め)、療養病棟ですと22~24万円前後の自己負担となり、何とか赤字を防いでいます。しかし、一口に22~24万円前後の負担と言っても一般家庭では年単位となると、大変な負担額となり大変です。この負担額を少しでも緩和する為に数ヶ月以上の入院が続く患者さんには「身体障害者手帳」の申請を行います。この申請には医師と云う以外に別の資格も必要ですが、当院では私がその資格を持っています。この申請が通ると95%以上は適応となりますので、ご安心下さい。医療費の一割負担部分が免除となり、上記の金額から4~5万円が軽減されます。更にオムツ代の控除申請などもあり、これを利用すると更に負担額は低くなります。この様に出来る限り患者さんへの自己負担額を軽減しながら良質の医療を提供して行きたいと病院長の私は考えております。この様な種々の公的援助を受けながらも真に良質の医療を追求して行くと、一人の患者さんで一ヶ月に50万円前後の赤字が発生してしまう事も時にはあります。それでも私は医療の質を落とす事は絶対に許しません。他に働いている医者の多くにも、医療の本質を忘れたら病院ではないと強く戒めています。入院に関するご質問は私が直接に承った方が早いかもしれません。病院長の成川は月曜であれば、午後2時から4時まで火曜も同時刻、木曜であれば午前10時から12時、金曜であれば午後2時から4時までが最もご相談に応じ易い時間帯です。後は外来勤務であるとか種々の会議で時間が取れません。ブログで質問をした金澤と言って頂くと助かります。
【ご質問】
初めまして。鎌倉在住の金澤と申します。
78歳の父が誤嚥性肺炎で茨城県の病院に入院しています。
ただ今、転院させられる病院を探しています。
パーキンソンの持病があるものの、入院までは普通食を食べ、通所リハビリに通い
自力で生活していましたが
7月9日に肺炎を起こし入院しました。
その後、回復して退院に向けたリハビリ病棟に移る予定の8月9日に誤嚥性肺炎をおこし
鼻から入れる人工呼吸器をつけ
食事は点滴だけになりました。
しかし、5日後辺りから自宅に戻る事を目標に、足や腕を上げ下げする自主リハビリをしたり、落語や音楽を聴いたり、見舞い客と笑顔で筆談したりしています。
ですが先日、主治医から
「回復の見込みがない患者に医療行為を続けるのは薄利多売だから
療養病棟に移ってほしい」と言われました。
リハビリをする予定もなく、食事を食べさせる予定もありません。
ミイラのように痩せ細った父の今の希望は「一日も早く口から食べたい」です。
そちらの病院で呼吸や嚥下のリハビリをさせて頂けないでしょうか?
茨城には人工呼吸器を受け容れてくれる病院が少なく、あっても嚥下のリハビリがありません。
どうぞ宜しくお願いします。
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