伊藤裕子さんへの回答

どの様なお話しをしたら言いのか途方に暮れます。47才の妹さんの辛さは、彼女以外の誰にも分からないでしょう。気管切開をすべきかは、答え様もありません。ただどの様にしたら妹さんが今の苦しみから少しでも逃れられるのか、その事を根本にして考えて行くべきなのでしょう。36才から11年間も、この過酷な病気と闘い抜いて来た妹さんに何をして上げれば…気管切開が、その事に当たるのかは医学の世界と云うよりは心と感情の問題ではないでしょうか?
病気は違いますが、76才で亡くなった癌末期の母(私の)に、気管切開はしませんでした。母の目が気管切開を拒否している様に見えたからです。医師である私が実の母を看取るというのは、精神的には限界に達するほど厳しい日々でした。当時の私は強度の不眠症に陥り、度々眠剤の世話にもなりました。一切の休日はなく、ただ母に付き添いました。もちろん医師としての他の患者さんへの義務は果たしていましたが。私事を意味もなく書き続けて申し訳ございません。後は出来る限り、どの様にしたら妹さんのお気持ちに添えるかを考えるしかないと思います。何の回答にはなり得ず、恥ずべきばかりです。
【ご質問】
成川先生、何度も申し訳ございません。
前回ご回答いただきまして、まだまだ諦めないつもりでした。しかし、肺炎を悪化させない為に胃瘻からの薬、食事の注入は中断しているからか、47歳の妹はかなり衰弱してきました。肺全体も痰などが詰まっており、特に肺の後ろ側はかなり溜まっている状態でレントゲンでは白くなっている部分が目立っています。舌も下り気道はとても狭く、呼吸をするのもやっとで、とても苦しい状況だと思います。痰の吸入も忙しくしている看護師さんに、とても負担をかけており、気管切開について決断しなくてはならない時期もきています。妹がまだ自分の意志を話せる時に「迷惑かけたくない。早く死にたい。」と申しておりました。キーパーソンである義弟がどのように考えているのかわかりませんが、妹は今、この瞬間も息をするのがやっとの状態で、もう快方に向かう医療行為は何もないようです。希望を見出すには妹にとって酷な気がしております。本当に苦しく残念で今でも奇跡を信じたいですが、覚悟もしておかないといけないとわかっているつもりです。食べることが大好きな妹がこの何年間か飲まず食わずまま、痰などによる誤飲性肺炎で生涯を終えるのはいたたまれません。大好きなお刺身を数秒、口の中に入れたり、コーヒーを何滴か垂らしたりするのは危険行為とわかっておりますが、今よりさらに弱った時は後悔しないために、味あわせてあげるのは良いと思いたいです。神経変質疾患の断定は脳を顕微鏡で検査しなくてはできないと、今日、先生からお聞きしました。色々な思いが交錯しており、乱文にて申し訳ございません。お忙しい中、成川先生に、お読みいただくお時間も申し訳なく思いながら、厚かましくまた、コメントさせていただきました。

介護初心者の方への回答(4)

基本的にはレビー小体型認知症だと思いますが、稀にはレビー・ピックコンプレックス(レビー小体型認知症とピック病の合併)の疑いも捨てきれません。
「ただ体調を崩す機会が何度かあり、救急科にお世話」になったとありますが、どの様な状態で救急外来に行かれたなのか、そこの詳細が書かれていませんので、何故急激な病状の変化が訪れたのか分かりかねます。
あとは私の推論でお書きするしかないのですが、幻覚や妄想の激しさにはリボトリールの1~2m gの使用が就寝前の2時間前から毎日服用すべきでしょう。ただし、0.5m gを連日に1週間そして次の週に1m gを連日に1週間、さらに次の週に1.5m gを連日に1週間と上げて2m gまで上げ行くのがレビー小体型認知症の基本投与の仕方です。
以上の服用でもコントロール不能では
抑肝散7.5 g(3×)で朝、昼、夕と2.5 gづつを服用すると効果が得られるかもしれません。これ以外にも色々な処方はありますが、現実に患者さんを診ない上でのアドバイスは困難です。万が一にもレビー・ピックコンプレックだとすると、通常の認知症専門医でも診断、治療は極めて難しいと思います。
私は数多くのレビー・ピックコンプレックの患者さんを診ていますが、多くの場合に大病院でコントロール不能になって来院する事が多いのです。治療には、熟練度と慎重な処方が要求されます。精神科では廃人同様にされてしまった患者さんも知っています。
以上、現段階で私が直接患者さんを診る事なく答えられ事は、この程度です。
余りお役に立たないかもしれませんが、お許し下さい。
【ご質問】
成川先生
ご無沙汰をいたしております。
先々月、母の窮状に居ても立っても居られずいろいろと質問致した者です。その節は本当にありがとうございました。
本日再度相談致しましたのは母が新たな局面に移ったのではないかと感じ勝手ながら先生のご意見を伺いたくメール致しました。
前回質問した後、睡眠中にひどい騒ぎになった時にリボトリールを頓服的(?)に使用する以外、お薬は投与せず、様子を観察しておりました。
個人的感覚としては、身体的に負荷がかかると睡眠障害が起こりにくい傾向にあり、できる限りトイレまで歩かせたりしていました。
ただ体調を崩す機会が何度かあり、救急科にお世話、本人には相当ストレスとなりました。
睡眠中に体を掻き毟ったり大声を出すことがある程度少なくなってきたかわりに最近、昼間から何度となく突然幻視?譫妄?(お化けが出る、大地震が来る、爆弾が落ちる、海に落とされる等)が生じ、大声で「こわい、こわい」とか
「おーい、おーい」と繰り返し叫ぶ状態です。レビーによるものか他に原因があるのか素人の私にはよくわかりません。
さらにバンザイや、両手でパンパンと叩く、同じ擬音や歌を繰り返すほか、やたら唾液を垂らすばかりか、上下の唇を勢いよく震わせ吐き散らすようになりました。不穏興奮が増し自制がきかない感じです。旺盛だった食欲もみるみる減退。尚、認知状態も悪化し、本人と子供の私の名前を間違えたり、自宅が自宅でないと思うようになったりします。
また長文で申し訳ありません。お時間がある時ご意見伺えれば幸いです。

さくらさんへの回答(再)

先ずは、総合病院の脳ドックでみるのは多くの場合、MRIで脳梗塞の兆候、脳動脈瘤、脳腫瘍などの有無を調べる程度ですから、認知症の早期発見は困難です。ただ進行したアルツハイマー型認知症であるなら、海馬の萎縮が認められますので脳ドックでも認知症の診断が可能な時もあります。画像診断で考えるならば、脳spectは脳の血流循環を見て行くので認知症診断には有効です。しかし、この検査で早期診断が可能かと言えば疑問が残ります。高度の医療機器に信頼を寄せがちですが、臨床所見と必ずしも一致しないからです。画像診断にのみ頼った大学病院などで認知症の誤診が多いのは、この為です。私の認知症外来に大病院で誤診された患者さんが数多く訪れるのは、そんな理由もあるのでしょう。認知症の早期診断は、やはり熟練した認知症専門医の診断力に頼るしかないでしょう。脳外科では診断が困難ですから、お気をつけて下さい。非常に簡単な検査で診断精度が高いのは、長谷川スケールですが、この検査をするにもそれなりの経験が必要です。ご希望であれば詳細を付記しますが、ネットで容易に調べられます。参考までに私が日常外来で行っている「脳トレ」の資料を送ります。この中の記憶力の初級で6個以上出来なければ、幾らか認知症の疑いがあるかもしれません。
初級コース(記憶力のアップ)
2文字の単語を10個並べる。
くり、いす、はな、かき、なし
さる、とり、うみ、とら、うで
以上を2分間、音読で暗記する。
そして次の2分間で書いてみる。
8個以上暗記出来たら次に行く。
これは私のオリジナルですが、この脳トレを毎日15~30分実施する事で認知症の改善は目に見えて改善しています。
取り敢えず、全文を掲載します。
【脳トレ見本】
脳トレーニング
初級コース(記憶力のアップ)
2文字の単語を10個並べる。
くり、いす、はな、かき、なし
さる、とり、うみ、とら、うで
以上を2分間、音読で暗記する
そして次の2分間で書いてみる
8個以上暗記出来たら次に行く
初級中級コース
2文字と3文字の混合
すずめ、くま、かもめ、りす、さくら、かみ、とけい、ほん、さとう、ねこ
同じ様に2分間の音読で暗記
次の2分間で書いてみる
8個以上暗記出来たら次に行く
中級コース
3文字の単語を10個並べる
かめら、みみず、みかん、
いちご、つみき、からす、
ばなな、さくら、うちわ、
とんぼ
 
 中級上級コース
3文字の単語と4文字の混合
うちわ、すずむし、すいか、
よこはま、まくら、にんじん、ばなな、たけのこ、こりす、
しまうま、
上級コース
4文字の単語を10個並べる
まつたけ、やまいも、
かきのき、しんぞう、
ほんばこ、すいしゃ、
のこぎり、だいこん、
あおぞら、さざんか
 
初級コース(計算力のアップ)
12問を1分以内での練習
3+5=、8+9=、7+6=、4+8=
12+6=、17+9=、25+8=
7+13=、42+5=、8+16=
19+5=、6+23=
初級中級コース
12問を1分以内での練習
39+17=、21+18=、45+18=
52+14=、34+13=、61+42=
76+21=、46+17=、19+15=
43+18=、13+42=、56+37=
中級コース
12問を100秒以内での練習
57-6=、23-8=、45-7=
42+26=、36-9=、38+45=
65-11=、48+15=、37+61=
84-13=、72+13=、69-21=
中級上級コース
12問を100秒以内での練習
13×3=、16×4=、18×3=
21×2=、17×3=、22×4=
31×3=、15×4=、12×5=
8×11=、19×2=、23×3=
上級コース
12問を100秒以内での練習
33÷3=、21÷7=、45÷9=
44÷4=、63÷9=、18÷9=
55÷11=、81÷9=、15÷5=
72÷8=、48÷4=、66÷3=
以上です。
何かの参考になれば幸いです。
【ご質問】
成川先生、まさか本当にご返答いただけるとは思っていなかったので、感激しております。ありがとうございます。
77歳の母のことをご相談した者です。
通販番組の会社には私自身も問い合わせして、納得できる内容だったので間違いはないと思います。昔のことを忘れてしまうのは私にもあることなので、そういったことを抜きにすればその件以外で母が記憶を全くなくしたことは今までないと思います。他に以前と違う点、変わった点も今のところ思い当たりません。今後もう一度同じようなことがあってから病院で診ていただこうかなと考えていますが、手遅れになる可能性はありますか?私達が住んでいるところは大きい町ではないので、認知症専門の先生がいらっしゃる病院はないように思います。総合病院の脳ドックを受けても認知症は発見できますか?
重ねがさねの質問、長文で申し訳ございません。

さくらさんへの回答

他にどんな症状があるのか分かりませんので、明確な答えは出来かねますが「レム睡眠行動障害」の疑いがあるのか、ただの物忘れなのか区別がつきかねます。もしかするとテレビ通販のミスもあるのか、これも如何に着信記録があったとしても、お母様が夢遊病みたいな感じで電話をかけたとすれば相手方が、その異常に気付かないのも変な気がします。これまで何度も、その通販会社に電話注文していたとすれば、その記録は残っているはずですから、何かの手違いで誤って注文を誤認する事だって皆無ではないでしょう。
もし、万が一にでも「レム睡眠行動障害」の疑いがあるとすれば、それはレビー小体型認知症の初期症状の危険性があります。しかし、さくらさんのメール内容だけでは何ともお答えしにくいです。やはり、健康診断的な意味で認知症専門医の診断を受ける事をお勧めします。一般内科医では鑑別は困難かと思われますから。また眠剤の長期服用や血圧の下げ過ぎでも認知症を誘発する恐れがありますので、要注意です。日本高血圧症学会の血圧目標値には疑問が多いのです。お母様のご年齢では160/90ぐらいまでは、血圧の薬を服用する必要がありません。高血圧症学会の130/80と云う目標値には、心ある医師は誰もが疑問を抱いています。何故なら、この目標値では逆に認知症を誘発してしまう危険性があるのです。何にしても製薬資本がリードしている日本の医学会は、時に大きな過ちを犯していますので注意が必要です。医師は医師の悪口を言ってはならないと云うのが、この世界の不文律ですので、これ以上の発言は控えます。ともかく志しの高い医師を探す事です。
【ご質問】
はじめてまして。
同居している77歳の母のことでご相談させていただきます。母はテレビの通販番組を好んで観ていて、気に入ったものがあるとその場で電話で注文しています。先日、自分では注文した記憶のない商品が届いたということで、とても心配になりました。母自身がその通販番組の会社に問い合わせてみると、確かに自宅の電話番号からの着信があり、時間も正確に記録されているとのことなので母が注文したことは間違いなさそうです。時間は夜中の12時頃で、その時間もまれに起きていて番組を観ながら注文している姿を何度か見ています。時間が時間なだけに、これはただ寝ぼけているだけなのでしょうか?寝ぼけていて全く記憶がなく思い出しもしないことはあるのでしょうか?それともいよいよ認知症の初期症状なのでしょうか?もしそうであれば早急に病院へ一緒に行き、初期の段階で食い止められたらと思っています。
ちなみに母は内科に定期的にかかっていて、血圧の薬や眠剤などを処方されているようで、夜 床につくとものの数秒で眠りについているようです。
長々と失礼致しました。時間のあるときにご返答頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。

はなさんへの回答

私のブログ「霜月の夕暮れ」は100話からスタートして99、98、97話となって、その最後に(次へ)と書かれた所をクリックしますと、また96、95、94、93話と逆に繋がっています。改めて見ますと、かなり読みにくいと思いますので、ご希望であれば、緑協和病院にご連絡(045-962-6666)下さい。既に100話までの雑誌になっているものを無料でお送りします。
【ご質問】
>連載小説「霜月の夕暮れ」全100話にその治療過程の家族の悩みが書かれています。それらを全てお読み頂いて、再度のご質問を頂ければ幸いです。
是非読ませていただきたいのですが 1話は どこにあるのでしょうか?

伊藤さんへの回答(再)

伊藤さんへの回答(再)現在の医療システムでは、急性期病棟と療養病棟に分類されています。産婦人科や精神科、結核専門病棟は除外しますが。急性期病棟にも幾つかの種類があり、概ね18~26日までが入院限度期間となっています。全急性期病棟の平均在院日数ですので、急性期病棟でも1ヶ月以上も入院する患者さんもいます。私どもの急性期病棟は34床ですが、平均在院日数は16~18日ぐらいです。療養病棟が111床ありますが、病院長の私の意志で急性期病棟と一切の区別は付けず、必要な検査、リハビリ等に手を抜く事はありません。入院患者さんの回診も週に何回かは必ず行っています。
ご存知かとも思うのですが、療養病棟は定額制ですので濃厚な医療行為を実施すると、それらは病院の持ち出し、つまり赤字化に拍車をかける事になります。従って多くの療養病棟を抱える病院は、極力医療行為を抑制する傾向が強くなります。
保険医療の中で、どれだけ経営効率の良い診療体制を作り出して行くかに頭を悩ませている病院長が、殆んどです。そんな中で私達は、ギリギリの採算で患者さん本位の治療行為が成り立つかを工夫しています。
「先に適切な医療行為があるべきで、経営効率はその後で考えるべきだ」
と云うのが、私の自論です。
しかし、現実に私と同じ考えをする医師は、どれ程いるのかは分かりません。
それなりに良質の医療をして行こうと思えば、工夫の仕方はあるものです。
もちろん私のこの様な考えが、病院の経営効率を悪くしているのは事実です。
それでも私は、自分の医療の質を落とす事には我慢が出来ません。認知床専門外来では、一人の患者さんに1時間近くもかかってしまう事も稀ではありません。患者さん家族の悩みを聞き、在宅ケアの辛さを共に感じ、どの様にしたら少しでも患者さんと、ご家族に安心出来る医療を提供出来るのかは、永遠のテーマです。何の回答にもなっていないのは百も承知です。
それでも伊藤さん、希望を捨てずに頑張って下さい。こんな事しか言えない自分を恥じています。
【ご質問】
成川先生
ご多忙でいらっしゃいます中、お読みくださり、ご返信くださいまして本当にありがとうございます。
ご回答いただいた通りだと確信しております。
できますならば、よろしければ今すぐにでも成川先生のいらっしゃいます病院へ妹を連れて行きたい気持ちです。
現在の状態では、悲しいですが叶えることはできません。
大変、厚かましく恐縮ですが
成川先生と同じお考えをされている広島在住の先生がいらっしゃいませんでしょうか。
妹のような完全介護が必要で寝たきりの状態では、語弊があるかもしれませんが、長期入院をさせていただける病院は、リハビリもなく、残念なことに、主治医の先生も滅多に診察してくださらないような病院になるのでしょうか。
昨日、痰が肺に溜まって息をするのも辛い状態になり「これまで良く頑張ったよね。」と優しい看護師さんに声をかけられましたが、両親も私もまだまだ、これから先、少しの希望でも持てることを信じておりますので諦めたくありません。
昨日は先生に看護師さんが先生に診察をお願いしてくださり軽い肺炎にかかっていることがわかりました。
これから先、どんなにか医学も進歩して例えばiPS細胞も認知症に治験されたりする日まで妹の生命力を信じたいと思います。
それまでも成川先生の診察を受けさせていただくまで体力が回復することをいのるばかりです。
昨日に続き、本当にお忙しい中
お時間いただきましてありがとうございます。
感謝の気持ちで、いっぱいです。
どうぞ成川先生、たくさんの悩める患者、家族のためにも、お身体ご自愛くださいませ。
いつか、お目にかかれますよう心から願っております。

伊藤さんへの回答

若年性レビー小体型認知症は、かなり稀な病気で現在の所で遺伝的要因も確認されていません。2009年の厚労省の報告によりますと、39才までに発症する若年性認知症は人口10万人当たり20.7人(0.02%)となっています。この内でレビー小体型認知症DLBに限れば5人ぐらいでしょう。未だ正確な統計データがありませんので、私の臨床経験による推測です。私自身が若年性レビー小体型認知症の診断経験がありませんので自信はないのですが…
ただ通常(65才以上)のレビー小体型認知症DLBを多数診ている経験からのみ判断しますと、単純なDLBとは考えにくいと思います。如何に若年性といえども…前頭葉の機能低下が著しいとの事ですが、これはDLBの所見とは一致しにくいのです。多くの医師が頭を悩ませている事は事実でしょう。現時点では原因不明の認知症としか言いようがありません。アルツハイマー型認知症の部分も含まれた混合性認知症も否定出来ないと思います。36才で発症して11年、胃瘻も付け会話も不能との事ですが、病状はかなり深刻です。
一般的にDLBの特徴として、薬剤過敏症状が大きいのですが、安易にパーキンソン病の治療薬や、うつ病の薬などが投与されますとDLBは急激に悪化する事が知られています。幾つもの病院を回って正確な診断もつかないまま色々な薬剤が服用されていたとなると、病状の悪化は元より、薬剤の副作用により病気の本態が見えなくなってしまったと云う危険性が強いかもしれません。非常に稀な病気では、多くの医師が加わる程に病気が複雑化(誤診もあったりして)する傾向が強いのです。
もし、本当に若年性のレビー小体型認知症だったとしたら、やはり私でも誤診してしまうかもしれません。
認知症は、未だ発展途上の学問なのです。大きな総合病院でもかなりの誤診が指摘されていますし、専門医が極端に少ないのも認知症の分野なのです。
47才の妹さんを直接に入院治療出来るのであれば、私なりの工夫もありますが、現実に拝見もしていない妹さんへのアドバイスは困難です。若年性のアルツハイマー型認知症で、幾つかの治療効果を上げた経験は持っていますが、メールでのアドバイスには自信が持てません。どうか、お許し下さい。

介護初心者の方への回答(3)

先ずは皮膚科で出されたミノマイシン(抗生剤 : 2週間ぐらいの長期服用が可能)、アレロック(第ニ世代のアレルギー薬)ともに認知症への影響は考えにくい薬剤です。
さらに睡眠障害の治療薬としてのリボトリール0.5mgの1/2服用は全く問題がありません。1/2ではなく1~2錠までは増量が可能です。何故なら(DLB)レビー小体型認知症の睡眠障害には、脳波異常が潜在している事が多いからです。この脳波異常にはリボトリールが最も有効です。
ロゼレム(メラトニン作動薬 : 脳内の松果体に働きかけてメラトニンを出させる)も有効的で、他の睡眠薬の様に認知症を悪化させる心配はありません。メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、新生児には多量に産生されています。加齢と共にメラトニンの産生量は減少して行きます。特に認知症の方では極度に減少しているとの報告もあります。ただ日本ではメラトニンが手に入りにくく、恐らく製薬会社の巨大資本がロゼレムの売り上げを下げない為にメラトニンの直接入手を困難にしていると云う噂もあります。
以上です。
【ご質問】
成川様
再度ご回答いただきあらためて感謝申し上げます。
少し安心いたしました。
皮膚科で処方されたのはミノマイシンとアレロックです。
薬剤師の方からあなたの心配しているような情報はお医者様もご存じだから
薬を減らして病気が治らなければ意味がありませんよと諭されました。
私が必要以上にナーバスになっているのかもしれません。
アリセプトについては、まだ20日以内ですが、現況は副作用というより
レビー小体型認知症が本格的(?)に発症しているということなのでしょうか。
睡眠中の体を掻き毟る睡眠障害の治療薬としてリボトリール0.5mg錠を半分にして処方されました。最小限の量を処方していただいたと思っています。
但し、帰宅してネットで情報を見ると高齢者には認知機能の低下や筋弛緩作用との情報もあり、別の薬(ロゼレムなど)を検討との記述もありました。
これまたナーバスになってもいけないのでしょうが、かなり気になる点です。同じ過ちは繰り返したくなく、万一危険とお考えでしたらご意見いただけると幸甚に存じます。
患者としてお会いしていないにもかかわらず、貴重なお時間を割いてご教示いただき重ねて御礼申し上げます。