診察室からコンニチハ(69)

海外先進国と日本での医療機器の保有台数から比較してみましょう。
先ずはCTとMRIからです。
2017年OECD (経済協力開発機構)のデータを基にしています。
人口100万人あたりの  CT保有台数 MRI保有台数です。
                CT               MRI
日本       110台             52台
米国         41台              36台
ドイツ      37台              32台
韓国          39台              28台
フランス   18台             12台
カナダ       18台              9台
と、なっています。
次にベッド100床あたりの看護師数と医師数の比較です。
               看護師             医師
日本        41.8                12.0人
ドイツ    92.9人             35.6人
米国        197人              63.9人
と、なっています。
質の高い医療の基本は人的資源です。低医療費政策の一環で、我が国は人的資源をここまで削減されているのです。ともかく大病院を中心に高度な医療機器を無制限に使用しながら、時には不必要な検査もしなければならない経済事情に追い込まれたりもするのです。それでいて治療の根幹を成す人手は、極端に少なく抑えられているのです。
この為に先進国では類をみない過酷な労働が医師を中心に看護師にまで及んでいるのです。
また看護師に比べて医師の人件費(時間あたり)極端に抑制されているのも日本の特徴です。開業医に比較して、優秀な専門医の収入が先進国の1/2(時間あたり)ぐらいまでに抑え込まれているのです。医師の技術料が低くしか評価されていないのです。胃内視鏡や大腸ファイバーなどの技術料が驚くほど低価格で設定されています。それらを補う為には数を熟すしかないのです。外来や入院診療でも、ともかく多くの患者さんを診て何とか経営バランスを保つているのです。それが医師や看護師の少なさに結びついているのです。そして何時も人手不足に悩まされています。それでいて医療水準の高さは世界のトップレベルにあります。しかし、最先端の医療水準は遅れを取っています。それは厚労省が、その様な医学の開発研究費に十分に必要な配慮を持たないからです。
次回に続く
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