診察室からコンニチハ(75)

世界各国の医療制度は大きく分けて、次の様に分類されます。
①<租税方式>
「政府中心/平等重視」が根幹で、政府の強いコントロールのもと、おもな財源を税金によってまかなうシステムです。イギリス、デンマーク、ニュージーランドが代表的な国です。ただし税金が極めて高いのが特徴です。
さらに社会保障の効率化を目指している為に、デンマークでは学校教育においては、希望すれば誰でも大学に行けるという訳ではありません。
それなりの学力を維持していなければ上位校への進学は出来ません。もちろん全ての教育費は大学まで無料です。
また医療でも年齢による医療サービスの差があります。高齢者に癌の手術や胃瘻を作ったりする延命治療の公的な医療は禁じられています。
②<租税+医療保険方式>
カナダが代表的な国です。
この国では国民医療費の70%が公費負担(租税)で、医師費用と入院費は公費負担となっているので患者サイドからの支出はありません。しかし、歯科医療や眼科医療また一般入院の個室利用などは公費負担から外れていますので民間保険でカバーされています。さらに処方薬も民間保険の対象となっています。
③<社会保険方式>
ドイツ、フランス、日本、東・中央ヨーロッパ、ラテンアメリカなどです。
ドイツの社会保険の保険料は15.5%と、日本(9.96%)よりは高かめです。一定収入以下の配偶者と子供は、日本と同様に保険料は免除されています。
ただし日本と違って、病院受診には開業医の紹介状が絶対条件です。
またドイツには高額のファーストクラスの医療保険があります。この保険加入者は直接に病院を受診する権利の他に著名な医師の診断も予約なしに診てもらえます。さらに入院時の特室料なども無料です。保険料は収入とは関係なく4人家族で月に20万円以上が必要となります。
フランスは日本と同じ、皆国民健康保険で❶患者の医師および医療機関への自由選択、❷診療報酬の出来高払い、❸勤務医と開業医の二形態となっています。
ただし、自己負担分は日本より高く、医師診察料の30%、リハビリは40%、採血・画像診断等の臨床検査も40%の自己負担です。
次回に続く
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