診察室からコンニチハ(103)

☆紀元前4世紀 - 古代中国の扁鵲が*脈学を創始しました。
*脈学(脈搏の性状は,中国伝統医学で病状の判定と治療法の選択に役立つ情報として特に重視されている症候でした。したがって古くから脈搏の性状と病状の関係を研究する分野が存在し,脈書つまり脈についての専門書も著された。脈はさまざまの部位でとることが試みられ,三部九候診,人迎脈口診,寸口診などが行われましたが,後世は橈骨(とうこつ)動脈の腕関節部でとる寸口診に落ち着きました。現存する最古の脈書は王叔和の《脈経》で,その後の研究はこれを中心にして展開し,この書に書かれている浮とか緊,沈などの脈搏の形容の多くは現在まで用いられていますが,その内容が明らかでないものもあります)。
*《脈経》
「現代医療では、殆ど用いられていませんが昭和30~40年ぐらいまでは、診療行為の重要な位置づけにありました。名医ともなると、前腕の橈骨動脈の脈診を10数分間以上は触診して心臓疾患の微妙な変化を感知出来たと言われていたのです」
また黄帝内経を元に、鍼灸の診断法と治療法について「難経」が著されました。
「難経なんぎょうNan-ching
『黄帝八十一難経』または『八十一難経』とも言われた、中国古代の医書です。著者,成立年次ともに不詳ですが,後漢以後の作と考えられています。扁鵲の作とする説には根拠が乏しいようです。医学の基礎理論,鍼治療などの問題点を問答形式で 81編に記されています」
☆紀元前280年頃 - ヘロフィロスが神経系統を研究し、知覚神経と運動神経とを識別しました。
☆紀元前250年頃 - エラシストラトス(Erasistratus、古代ギリシア)が脳を研究して、大脳と小脳とを識別したとされています。
☆紀元前200年頃
古代中国・戦国時代から前漢時代に『黄帝内経』が編纂され、『素問』(人体の生理や病理など)、『霊枢』(鍼灸などの医療技術)に関して記載されました。
漢代に医書(『*帛書』など)が多数存在し、それらが馬王堆第3漢墓や張家山漢墓2基の副葬品として出土されました。
*帛書(はくしょ)は、古代中国などで製作された帛と呼ばれた絹布に書かれた書のことです。
☆紀元後 50-70年頃 - ペダニウス・ディオスコリデス が古希: Περὶ ὕλης ἰατρικής(羅: De Materia Medica libriquinque 『マテリア・メディカ』 『薬物誌』、『ギリシア本草』とも訳される)を著しました。この著作はこの後1600年にもわたって利用され、近代薬学の先達となっています。
180年 - ガレノス が麻痺と脊髄切断の関係を研究しました。
次回に続く
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