診察室からコンニチハ(110)

☆1895年 - ヴィルヘルム・レントゲンが、X線を発見。これにより放射線診断、放射線療法の歴史が始まりました。
☆1897年 - ドイツのバイエルのフェリックス・ホフマンによりアセチルサリチル酸(アスピリン)が合成されました。世界で初めて人工的に合成された医薬品です。
☆1901年 - カール・ランドシュタイナーが、人に異なる血液型が存在することを発見し、輸血への道が開かれました。
☆1905年-ロシアの軍医ニコライ・コロトコフがコロトコフ音を発見し、聴診器と血圧計を組み合わせた血圧の測定方式の基礎理論(コロトコフ音法)を提起しました。それより100年以上前から血圧の概念は分かっていましたが、人体で安全に測定出来るようになったのは、これが初めてです。
☆1906年 - フレデリック・ホプキンズが、ビタミンの存在を示唆し、そしてビタミンの不足が壊血病とくる病を引き起こすことを示唆しました。
☆1907年 - パウル・エールリヒが、*眠り病に対する*化学療法を発見。
*眠り病はアフリカ睡眠病(アフリカすいみんびょう、sleeping sickness)とも呼ばれて、ツェツェバエが媒介する寄生性原虫トリパノソーマによって引き起こされる人獣共通感染症です。病状が進行すると睡眠周期が乱れ朦朧とした状態になります。さらには昏睡して死に至る疾患であり、これが名前の由来となっています。アフリカのサハラ以南36か国6千万人の居住する領域における風土病で、感染者は5万人から7万人と推計されています。催眠病、眠り病、アフリカトリパノソーマ症とも呼ばれていました。
*化学療法(エールリヒが研究した、眠り病への特効薬はアトキシルの構造式を発見した事ですが、今日その治療効果には疑問が大です)
☆1908年 - ヴィクター・ホースリー(Victor Horsley, イギリス)とR・クラークが、*脳手術の定位固定法を確立しました。
*穿頭あるいは小開頭を行って、脳の表面から細い穿刺針を脳深部の病変部に正確に進めて治療や検査を行う方法です。この固定法により脳外科の手術成績が大きく向上しました。
☆1910年 - パウル・エールリヒと秦佐八郎が*サルバルサン合成に成功しました。
*サルバンサンは梅毒などの治療薬に用いられた砒素(ひそ)化合物で、化学療法剤の最初のものですが、毒性を持つヒ素の副作用が強いため、今日では医療用としては使用されていません。
☆1917年 - ユリウス・ワーグナー=ヤウレックが、 *麻痺性痴呆のマラリア熱ショック療法を提唱しました。
*このマラリア熱ショック療法は治療を受けた人の半分を治りましたが、15パーセントの患者は梅毒の代わりにマラリアで死んだと推測されています。
そして1927年、彼の非倫理的な実験にも関わらず、ワーグナー・ヤウレックは、この発見によって薬学のノーベル賞を獲得しています。その後の医学界では、このノーベル賞に批判が続出しています。
次回に続く
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