診察室からコンニチハ(112)

☆1927年 - 結核の最初の*ワクチンが開発されました。
* ワクチン
1940年代後半から BCG の結核予防効果に関する 野外調査の報告がみられます。とくに10万人を超す 南インド農民を対象として実施された大規模な controlled trial (Chingleput study)では,全く有効 性が否定される結果となりました。この結果を元に WHO は BCG ワクチンは成人の結核に無効である と世界中に勧告されました。日本も WHO の勧告に従いました。その一方,小児における結核性髄膜炎や粟粒結核など播種性のものには BCG は十分な予防効果があるとの報告も多かったのです。
☆1927年 - 破傷風の最初のワクチンが開発されました。
☆1928年 - アレクサンダー・フレミング(英)が*ペニシリンを発見。
*ペニシリンの発見(1928年)
ブドウ球菌を培養中にカビの胞子がペトリ皿に落ち、カビの周囲のブドウ球菌が溶解しているのにフレミングが気づきました。
このことにヒントを得て、彼はアオカビを液体培地に培養し、その培養液を濾過した濾液に、この抗菌物質が含まれていることをin vitroの実験で確認し、アオカビの属名であるPenicilliumにちなんで、「ペニシリン」と名付けました。この後の動物実験によりin vivoでの抗菌作用を1940年に発表しました。
この結果、第二次大戦で多くの戦傷兵が命を救われました。
1945年にノーベル生理学医学賞受賞(*フローリー、*チェーンとともに)
*ハワード・フローリー(オーストラリア)
*エルンスト・ボリス・チェーン−(英)
フローリーとチェーンはペニシリンを精製し、その治療効果を再発見すると医薬品として実用化しました。
☆1929年 - ハンス・ベルガーが人の脳波診断(electroencephalography)を確立しました。
☆1932年 - ゲルハルト・ドーマクが、連鎖球菌に対する化学療法を発見。
☆1933年 - マンフレート・ザーケル (Manfred Sakel) が、精神病治療に*インスリン・ショック療法を提唱しました。
*インスリン・ショック療法(いんすりんしょっくりょうほう)とは、かつて行われていた統合失調症の治療法の一つです。オーストリア出身のアメリカ合衆国の医師マンフレート・ザーケルが、1933年に提唱しました。
精神病患者に対し、空腹時にインスリンを皮下注射し、強制的低血糖によりショック状態と昏睡を起こし、1時間後にグルコースを注射し覚醒させていました。その後は医療事故の危険性が多く報告され、また抗精神病薬の開発が進み薬物治療が出来る様になったため、1950年代以降は廃れる様になっています。その後も中国やソビエトなどで1970年代まで行われていました。
次回に続く
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