診察室からコンニチハ(130)

レジオネラは日本の感染症法では*四類感染症に指定されており、全数把握対象疾患となっています。年間1,000件以上の発症例があると報告されています。この数字は日常生活を送るなかで発症する肺炎の頻度としては、看過できるものではありません。レジオネラ症はときに重篤になり死につながることもあるため、注意が必要な病気です。
【全ての医療機関が報告すべき疾患】
は《一類感染症》から《五類感染症》まであります。《一類》が最も重症で入院の強制や隔離が伴なう例もあります。それ以外にも《指定感染症》など、新型インフルエンザなどで世間の耳目を集めたりする例は、マスメディアを通じて皆さま方もご存知かと思います。
さて、これら感染症ですが自然治癒するものと重症化しやすいものがあります。その差は何でしょうか?
それは免疫機能の違いと言っても過言ではないでしょう。では免疫機能の違いとは何でしょうか。簡単に言えば個別の体力の違いとか、環境要因の差でしょうか。
一口に感染症と言っても免疫機能を傷つけやすいエイズ(AIDS :acquired immunodeficiency syndrome、後天性免疫不全症候群)とか、免疫機能をあまり傷つけないインフルエンザウイルスとかによって自然治癒の可能性は大きく違って来るのです。
さらには年齢による基礎体力によって免疫機能に大きな違いが出て来るのは、すでにご存知の通りです。通常の成人では直ぐに治ってしまう肺炎などでも、高齢者では重症化しやすいと云うのは加齢による免疫力に差が出て来るからです。
例えば感染症とは違いますが、なぜ私たちが癌にかかるのか?
かかりやすい人と、そうでない人がいるのかを考えてみましょう。癌家系となどと云う言葉もありますが、本当にそうなのでしょうか?
そこには家系と言うよりは環境的な要素が大きく作用するような気がしてなりません。家族の誰かが喫煙習慣があるとか、偏った食生活に家族全員が陥っているとかも考慮する必要があるのではないでしょうか。
また幾つかの学説によれば、
「健康成人でも、がん細胞は1日に5000個以上は発生している」という報告もあるのです。その後に、がん細胞ができても、通常は免疫系によって排除されてしまうものの、免疫の攻撃からすり抜けるとがん細胞が成長して命を脅かしてしまうのです。ですから免疫力を上げる努力が必要なのです。
次回に続く
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