診察室からコンニチハ(152)

【酸性雨の歴史的建造物への影響】
酸性雨はコンクリートや大理石の床、さらには歴史的建造物などである彫刻や銅の屋根までも溶かしており、銅像にはサビを発生させます。
【人体への影響」
酸性雨による人体への影響は、目や喉、鼻や皮膚を刺激したり、髪の色を緑色に変色させたりします。金属は酸に溶け出しやすいので、土壌に固定などで使われているアルミニウムなどを酸性雨が溶かしてしまいます。溶け出した物質が、河川や海などに流れ出ることによって、飲料水などに混ざり、アルミニウムなどの化学物質が、私たちの体に蓄積することによって、アルツハイマー病などの病気の原因のひとつになっています。
【酸性雨発生の原因は】
その原因は石炭、石油、天然ガスなどの、いわゆる化石燃料の燃焼によって生じる硫黄酸化物や窒素酸化物にあります。これらの酸化物は、大気の移動によって非常に長い距離を移動し得るため、ある地域で降っている酸性雨の原因となる酸化物がどこで発生しているかが特定しにくくなっています。日本では、二酸化窒素について厳しい環境基準を設けて規制しています。二酸化硫黄についても同様な環境基準を設けて規制した結果、排出抑制の効果が上がっているのですが、先進大国には、未だこの環境基準を国家として批准していない国もあります。
❹大気汚染 : 大気汚染物質とは一般的に、これまで規制の対象とされてきた窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)などをはじめとする、大気中に存在する有害な物質および物質群の総称です。ここでは戦後から現在にかけて社会問題化してきた主な大気汚染物質を見ていきましょう。
戦後~現代
硫黄酸化物[ S O x ]
【二酸化硫黄(SO2)】などの硫黄酸化物(SOx)は、石油や石炭などの化石燃料が燃える際に発生します。日本では高度経済成長の時代に、工場からの煙などに含まれる硫黄酸化物(SOx)による大気汚染が進行し、大きな社会問題になりました。また、酸性雨の原因にもなります。さまざまな対策や規制の結果、その濃度は現在、減少しています。
人体への影響…気管支炎やぜん息の原因になると言われています。
窒素酸化物[ N O x ]
【窒素酸化物(NOx)】は、燃料を高温で燃やすことで、燃料中や空気中の窒素と酸素が結びついて発生します。工場や火力発電所、自動車、家庭など発生源は多様です。都市部の自動車から排出される窒素酸化物(NOx)による大気汚染が問題となり、現在も排出ガス規制などにより排出量を減らす努力が続けられています。
人体への影響…高濃度の二酸化窒素(NO2)は、のど、気管、肺などの呼吸器に悪影響を与えます。
次回に続く
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