診察室からコンニチハ(163)

この様な脳形成の重要な時期に、母体内から新生児期や乳幼児期を経て、食生活を含む環境汚染に晒され続けている現状では、私たちの精神に重大な影響が及ばされいる危険性は大きいと考えざるを得ません。
身体的に例を上げれば、まず思いつくのは『アレルギー疾患』の増大です。
「日本ではこの十数年の間に花粉症の患者が飛躍的に増えていると言われています。特に本州では、杉の花粉症が多く、社会問題化しているほどです。
花粉は昔から人間のまわりにあり、杉の木も突然あらわれたわけではありません。どうして近年になって急に花粉症が騒がれるようになったのでしょう。
杉の花粉症が急に増加したのは、戦後盛んに杉が植林され、その杉が多量に花粉を出すようになったことが原因の一つといわれています。また、排気ガス中の窒素酸化物はアレルギーをおこし易くするので、車の増加にともなう環境の汚染も花粉症の増加に関係しているようです。
一方、私達の身体に変化がおこっていることも見逃せません。近年、食生活が欧米型に変化してきたことにより、栄養状態は良くなってきました。しかし、肉食中心の食生活は花粉症ばかりでなく、さまざまなアレルギーをおこしやすい体質にかえています。また、抗生物質の発達により皮膚粘膜がきれいになり、かえって抵抗力が低下していることも関係している」とも、考えられています。
事実、グルテンフリー(小麦をはじめとした穀物のタンパク質の主成分であるグルテンを除去した食事で、グルテン除去食とも言われています)の実施で、花粉症が治ったという多くの報告もあります。
なぜ、グルテンフリーで花粉症が治るケースが多いかと言えば、一説には農薬の影響があるのではないかと考えられています。日本では、米に比べ小麦製品は圧倒的に海外からの輸入が多いのです。小麦だけではなく、海外からの食料品は国内ものに比べ割安なのです。牛肉を取っても、わざわざ「和牛」というブランドがあるぐらい、日本では飼料にも気を配っていますが、海外のものでは飼料そのものに抗生剤や農薬がかなり含まれている危険性が大きいのです。
つまり、アレルギーのみならず、これらの有害物質が含まれた飼料は、多くの難病や精神障害を誘発しやすいのです。
環境破壊が、食生活にも大きな影を落としているのは確実でしょう。これら有害な食生活や環境破壊が、全ての人たちに健康被害や精神障害を起こしいる訳ではないとの、反論もあるでしょう。
それらの反論は、ある程度は事実かもしれません。それは、冬場の時期にインフルエンザがどんなに流行しても、全ての人がインフルエンザに罹る訳ではない、という事実を声高に叫んでいるのと変わりがないような気がします。
しかし、各種の難病は年々増えています。難病とは何かを、少し説明しておきましょう。
次回に続く
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