認知症の生活療法

AAさんへの回答
先ず71歳のお父さまがアルツハイマー型認知症の初期症状との診断を受けたとありますが、その診断根拠は何かと言うのが一つの疑問です。確かに短期記憶に問題はありそうですが。その段階で安易にアリセプトを服用しなかった行為には賛成です。アリセプト自体はそれなりに有効性が認められている薬ですが、微妙な投与量に熟知している医者が驚くほど少ないと言う悲しい現実があります。その結果、副作用のみがクローズアップされてしまったのです。さて、サプリメントの話ですが数が余りに多くどの医療機関でも把握し切れていないのが現状です。それでも幾つかの大学病院ではサプリメントの研究を行っていて、時々は認知症学会でも報告論文が散見されます。これまで私が知り得る論文では残念ながら90%以上が無効例でした。いわゆるプラセボ(偽薬)効果との比較試験で有効性が証明されなかったのです。つまり有効性がなくても良く効く薬だと思わされ服用していると効いた気がして来ると言う事です。だからと言って全てのサプリメントが無効だと言っている訳ではありません。ですから複数のサプリメントを試してみると言うのは、医師としての私は反対です。まだアリセプトの適切な投与量(例えば2mgぐらい)を試してみる方が、より有効性が確認出来ると思います。しかし多くの医師がアリセプトの投与量は少なくても3mgから、時には5mgから投与してしまうのです。全ては製薬会社の間違った処方指針に基づくものです。しかし最近の認知症学会では薬物療法やサプリメントの使用よりも生活療法を主眼にしています。先ずは生活習慣病の是正です。糖尿病や高血圧が認知症を悪化させると言う報告は多数あります。認知症の疑いのある人は高血圧で言えば上の血圧(収縮期血圧)が150以下、糖尿病であるならばHbA1cが6.5以下が目標値となります。標準体重に近づく様に努力する事は言うまでもありません。それ以上に重要な事は脳トレニーングの日々の鍛練です。短期記憶が落ちていると思えば、その弱点を克服する努力をしなければなりません。まだ71歳ですよ、是非がんばって欲しいものです。「いぬ、さる、とけい、えんぴつ、うま、さくら、にんじん」と言った単語を無作為に30~50ぐらいを並べ1分間見てもらって、その後すぐに頭に入っている単語を1分以内に書き取ってもらうのです。これを毎日20分間実行して頂ければサプリは不要だと思うのですが。それ以外にも脳トレの本は沢山出ています。要は実行するかどうかです。


父 71歳がアルツハイマー初期と2015年1月に診断されました。
現在、プラズマローゲン  http://plasmalogen-s.jp/  及び エグノリジン http://yoiatama.info/S を摂取しており、
改善していますが、まだ完璧ではありません。たとえば、会社に行く日を間違えそうになり、母に指摘される。小旅行で仕事でいないはずの妹がいなかったかと何度も聞く。短期記憶も苦手です。
しかしながら、日経新聞をよく読み、株の取引をネットで行う、週1で顧問の仕事も継続しております。アリセプトは家族の意向で服用させていません。治ることがない、副作用のある薬をなぜ服用しなければいけないのか。早期発見、早期治療というのは一体何なのか。いまだ疑問です。
そこで、本人にとって最も良い社会奉仕活動、『週1の顧問の仕事』を継続できるよう、冬虫夏草http://tohakunosan.com/も試してみたいのですが、サプリメントの飲み合わせが問題ないか、
わかりません。(各機関は自製品を一番と考えられているはずですから、飲み合わせについては前向きではないと思われます。)
また糖尿病で薬を服用しているため、血糖値の改善になればいいかと思っています。
そこで上記3製品(プラズマローゲン、エグノリジンs、冬虫夏草)を摂取しても成分上問題ないでしょうか。
また先生の患者様で複数のサプリメントを試してみる方がいらっしゃれば教えて頂きたく。
よろしくお願いいたします。

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コメント

迅速なご回答、本当にありがとうございます。初期アルツハイマーと診断されたのは長谷川式スケールで22点だったことからです。(遅延再生ではヒントがあれば、答えることができました。) 本人に病気を自覚をしてもらって、前向きに脳トレなど脳にいいことをぜひ実行してもらいたいのですが、なかなか病識がないせいか!? うまくいきません。また病気をあまり深刻に捉えすぎて、仕事を辞めると言ったり、自分は生きる価値のない人間と思ったりするのではないかと懸念しています。家族のサポートで上手く誘導できるよう、努力していきます。
ありがとうございました。