診察室からコンニチハ(191)

だからと言ってA Iの未来的な活用能力と人類への貢献期待を疑っている訳ではありません。

ただAIは、まだ医療の黎明期についたに過ぎないと言っているのです。診断の正確性や、人間のように同時に複数の症状を判断するには至っていないと言っているのです。
しかし、ディープラーニング技術を取り込むことによって、画像や論文など多くのデータを自ら収集し学習することは可能になっています。
現状でも一部の医療現場では、医師の省力化を推進する手段のひとつとして、AI技術が少しずつ導入され始めています。少子高齢化や医師数の偏りなどがある現状を踏まえても、今後、医療の進歩や省力化にAI技術の活用は欠かせない存在です。
まずは医師の診療をサポートする存在として、長所を十分に活用できないか模索することから始めることが必要といえるでしょう。
医療分野でのAI技術の活用は、1970年代ころの第二次人工知能ブームの時代から模索されていました。エキスパートシステムと呼ばれ、感染症診断・治療支援のMycin:注)などが知られています。
注): Mycin(マイシン)は、スタンフォード大学で1970年代初めに5、6年の歳月をかけて開発されたエキスパートシステムで、ブルース・ブキャナンとエドワード・ショートリッフェらが開発しました。システムは伝染性の血液疾患を診断し、抗生物質を推奨するようにデザインされ、患者の体重のために供与量を調節するように設定されていました。
次回に続く

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