診察室からコンニチハ(195)

医療におけるAI活用は、特にアメリカが進んでいるといいます。例えば、患者の細胞からガンなどの異常を判断する病理学の分野です。日本は、スライドグラスに乗っている細胞を顕微鏡で人が目で見て判断していますが、それでは経験に依存する部分が大きく、人によって判断の変わる可能性もあります。アメリカではAIの画像解析処理技術を用いて細胞からガンの有無を自動的に検知し、検査のプロセスを効率化させることで人の曖昧さや疲れなどによる判断の差を排除しています。しかし、AIが出した診断の最終的な判断は人が行っています。「それでもCTやMRI、レントゲンの画像診断でAIを活用するのは効率的でしょう。これまでは、レントゲン検診の所見などは、人がすべて見て判断していました。決まりきった画像による所見の診断には、AIによる活用の方が有効であるかもしれません」。
そのうえで、ルーティンワークのような部分を省略化できれば、医師は病気の原因は何か、どう治療するかというもっとコアな部分に専念できるのではないでしょうか。
医療業界はその特殊性から最新テクノロジーの導入が進んでいませんでしたが、近年、日本の労働力不足という問題からも効率化、省略化を推進する必要性に直面しています。国家資格が必要とされる医療人は簡単に採用することはできません。医療現場の働き手が不足している中で、「最初から最後まで、情報収集から何から何まで、それを人がやるのは効率的ではありません。AIに人が判断を下す手前までの情報整理や診断・治療候補の提示をしてもらうようなサポートあれば、医師は根拠を持って診断・治療を行うことができると思います。
次回に続く
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