診察室からコンニチハ(204)

これ以外にも人間ドックには幾かの問題点が指摘されています。コレステロールや糖尿病のデータさらには血圧の数値など、ほとんど正常域のデータであるにもかかわらず、ただ機械的な数値だけで判断を(異常数値とみなし)くだし、要再検を支持される事です。熟練した医師からみれば再検査の必要は全くないのですが、機械的処理に全面委託すると、しばしばこの様な事態が発生するのです。
この機械頼みの為に患者さん方は、忙しい時間を割いて再度病院受診を余儀なくされます。これも紛れなく医療費の無駄遣いに繋がります。通常の人間ドッグでは90%以上の人で意味ある検査データ異常は見つからないといわれています。
しかし、この逆のケースもあります。人間ドックでかなりの検査異常を指摘されたにもかかわらず、仕事の忙しさを理由に全く病院に再検査をしに行かない人がいるのです。血圧も最大血圧が200以上もあるのに、まるで無関心の人がいるのです。これでは何の為に高いお金を支払って人間ドックの検査を受けたのか意味が分かりません。それ以外には、アルコール性肝障害や極度の肥満による多くの成人病なども含まれます。その様に強い成人病が疑われる検査データを提示されても、それをまるで無関心に過ごしてしまう人の何と多い事か?
私がまだ30代ぐらいの新米医師の時代は、ムキになって喫煙、飲酒、肥満などの問題を患者さん方に説明していました。でも私のそんなムキな説明に耳を貸して頂ける方は、3割ぐらいの人たちだけでした。
そんな私も医師になって30~40年と経つにつれ、患者さんに対しては淡々とした検査データの異常と対応のみを説明する様にしています。
あまりムキになって説明していますと、逆切れされるケースが多くなって来たからです。
次回に続く

【お知らせ】
診察室からコンニチハ(206)からは、インフルエンザ特集となります。
インフルエンザの基礎知識から、歴史的な考察、ワクチンの意味、さらに何故インフルエンザは毎年流行するのか(206)~10話ぐらいにかけて、じっくり説明して行きたいと思っていますので、しばらくお待ち下さい。
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