認知症詩集(10)

年老いた妻と何を諍う
老々介護の身では確かに…
疲れは日々増大して行く
曲がった腰、痛い膝…若き日のしなやかな肉体が帰る訳もなし
子どもたちは皆忙しそう…
自らの肉体の衰えを恨んでも
無いもの「ねだり」の哀しさが
ただ増すばかり
齢90の妻は早く死にたいと…
齢(よわい)93の私は立ち止まる…
これは運命がくれた命
その定めに従い授けられたまま妻の口に今日も粥を注ぐ
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