認知症詩集(32)

いつも腹が立って仕方がない
若い時から好き勝手にやって
博打も女遊びもでたらめ放題
上手い儲け話しには興味を持ち
コツコツ働くのは大嫌い
こそ泥、空き巣狙い…
16の年に家を出てからは
一通りの事をやっては務所との
往復暮らしが当たり前の生活…
そんな俺も82を過ぎて冬の寒さと空腹感が身に応え
からケツの財布でラーメンと餃子を腹一杯たべて心は満足
そして務所帰り
「またお前か!」と、
知り合いの刑務官に言われるが
「何を言っていやがる、ここは俺の家も同然だ」
と、一人そっとつぶやく
「お前のやる事もどんどん小粒になって来る…顔も昔から比べると信じられないくらい穏やかだ」
別の刑務官がふと言葉を漏らす
「そう言えば、何時か医務官殿が認知症になると顔がどんどん穏やかになって来る奴がいると仰っていました。悪賢い事を考える知恵も無くなるのでしょうかね!」と、
思い出した様に笑っていた…!
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