認知症詩集(33)

ともかく性急(せっかち)な夫で
食事もトイレも早い…
「早飯、早グソは芸の内」を、生活信条としている様な人だ…旅行に出かける事などもないが冠婚葬祭などで外泊する事も稀にはあり親子で出かける事もあるが、そんな時も目的以外は興味もなく何が忙しいのか走り回っている
酒、タバコは際限がない…
67の年には当然の如く脳梗塞
献身的な介護もあって回復…
回復後も懲りる事もなく
酒、タバコの量は少しも変らず
二年後には再度の脳梗塞に!
それまでは病気知らずの母も
そんな父の介護疲れと我儘に
自分自身の体調を崩しやすい事が多くなっていた…
それでも父もさすがに今度が最期であろうと母子共々心秘かに願うものがあった…
その暁には母子共に寛いで旅行に出かけたり、花見遊山を楽しんだりする日の来るのを楽しみにしていた。
所が二度に渡る父の介護で母自身が心臓発作で他界…
父はその後10年も生きていた
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