認知症詩集(41)

今回は認知症の歴史について説明します。
(1)1906年にドイツの精神医学者アルツハイマーの症例報告に始まります。「51才の女性で嫉妬妄想と進行性の認知症を示し大脳皮質に広範囲で特有な神経細胞変性が認められた症例」ですが、多分若年性で遺伝子要因の強いケースで現在一般的に言われているアルツハイマー病の特殊な例ではないかと思われます。
(2)ピック病
前頭側頭型認知症(FTD)の一種であり、
特有の人格変化、行動異常、言語機能障害を示す初老期の神経変性疾患で1926年に
満州医科大学の大成潔とドイツ・ミュンヘン大学Hugo Spatzにより組織病理がまとめられ「ピック病」と命名されました。
(3)レビー小体型認知症
レビー小体とはドイツの神経学者フレデリック・レビーが神経細胞の封入体を1913年レビー小体と命名し、
1976年に日本の精神科医、小阪憲司が始めてレビー小体が起因となるレビー小体型認知症の症例報告を学会で発表しました。
一方、一般臨床医が
上記認知症の区分を認識し始めたのは2000年以降で、その治療法に至っては未だ暗中模索の時代が続いています。
「認知症の治療薬はなく、悪化を防止するだけです」と、製薬会社の手先かと思われる様な無意味に近い薬を意味も分からず一般臨床医は認知症患者さん方に出し続けています。大学病院を中心とした権威主義が如何に誤診を繰り返しているか目に余る現象が、実に多く見られます…
しかし、この数年心ある医師たちが成るべく薬を使わず生活療法を主体とした治療法に専念すべきだと云う意識改革が出始めています。
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