認知症詩集(48)

結局の所、認知症治療もしくは介護の問題は前回にも触れました様に経済的理由と密接に結びついているのです。
何でもそうですが医療にしても介護にしても理想を追求すればする程に経済的負担は増大して行く一方です。
多くの皆さん方は、お知りには成らないでしょうが、心臓外科や脳外科の最新医療では月に1千万円以上もかかってしまう保険請求額は幾らでもあるのです。その殆どは医療保険で支払われるので一般の方が負担する事はないのですが…
しかし、その様な現実を知っておいて欲しいのです。臓器移植ともなると1億円を超えるケースだってあるのです。
国は医療費の増大に何とか歯止めをかけようと露骨な医療費増大の抑制政策に奔走していますが、単に超高齢社会だから医療費が増大している訳ではないのです。医療技術の進歩が、高度医療機器の開発、遺伝子学の医療利用など数え上げたら切りがないくらいに医療技術の進歩でも医療費は増大しているのです。この医療技術の進歩を止める事が出来ますか?医学の進歩は許されないのですか…
世界中でGDP比率に占める日本の総医療費は16位(9.5%)です。65才以上の高齢化率は世界一高いにもかかわらずです。
ご参考までにGDP比率の高い国を示せば1位は米国で17.6%で2位はイタリア、3位はドイツです。(2010年厚労省資料)
世界一高齢化率の高い日本が、この程度の医療費で健闘しているのです。医師の給与水準は、この20年以上は殆ど上がっていません。ナースは何処も取り合いで少しずつ給与水準が上がっています。病院経営は都市部を中心に隠れ倒産が増えています。隠れ倒産の意味は誰も知らない内に経営者が変わっていると云う意味です。前の経営者は破産宣告で総ての財産が押収され無一文になってしまうのですが、病院職員は誰一人変わっていないので外見からは何も分かりません。近隣の病院でも多数認められますが、病院長以下の職員が誰も変わっていないので、その内情は誰にも分かりません。
地方に行くと同じ医療保険でもナースを始めとする人件費が格段に安いので、かなり利益を上げている病院も随所に見られます。厚労省は、この地域差を一切無視して全国平均で病院の倒産率は殆んど無いと判断しています。まして隠れ倒産などは統計には一切入って来ません。
しかし確実に日本の医療保険制度は崩壊しかかっています。
都市部で老人が病気になれば、どのくらいのお金がかかるのかは患者家族の方は既に分かっているはずです。何故こんなにも訳の分からない金がかかるのか?
多くの方が疑問を抱いたはずです。お若い方は別です。そんなに手間がかからず入院期間も短いから自己負担額は余り気にならないでしょう。
問題は認知省患者が病気になった時です。オムツ代を含め実に意味不明の自己負担額を請求され、それなら「看取り」で早く天国への道に…となってしまうのです。患者家族の立場からすれば…!
では、どうすれば良いのか?
それは生涯現役を貫き、ボランティア活動も含め出来る限り認知症にならない様に努めなければいけないのです。
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