認知症の生活療法

タカオさんへの回答
生活療法が認知症にどれ程の効果を上げる事が出来るかのご質問ですが、幾つかの学術論文がありますのでそれらを参考にしながら考えて行きたいと思います。一番目は2010年「立命館人間科学研究」の (3年間での認知症高齢者の変化過程に関する介入研究) と言う報告があります。平均年令83歳で認知課題を遂行したグループ28名と学習をしなかったグループ11名との比較です。3年間の研究では学習グループでは認知機能の低下がほとんど見られなかったが、非学習グループではMMSE30点満点で1~1.5ポイントの認知機能低下が見られたとの報告でした。もう一つは関根麻子等による「老健における認知症短期集中リハビリテーション5原則に基づく介入効果」2013年 Dementia Japan 27よりの報告があります。
介護老人保健施設で平成23年1月から122名の認知症高齢者(平均年令84.5才)に認知症短期リハビリを週3回、1回20分間を3ヶ月間にわたり実施しました。その結果は長谷川スケールで1~2ポイントの上昇が有意に認められました。それ以外にも種々の学術論文はありますが、上記2例の紹介に今回は留めさせて頂きます。これら生活療法(認知症リハビリ)は介護保険や医療保険の限られた保険点数の中で実施されているだけですから、保険制度がもう少し緩和され認知症リハビリに多くの時間をかける事が出来る様になれば、せめて週3回、一回20分間ではなく週4~5回で一回40分間以上の認知症リハビリが許される様になれば認知機能の向上はもっと認められると思うのですが。国の予算の都合で現状ではその様なリハビリの実施は認められていません。



先生のブログを時々拝見させている者ですが、以前より疑問に抱いている事がありまして、今日は私のそんな疑問に答えて頂きたく、始めて質問をさせて頂きます。先生は常々に認知症治療の第一番は生活療法にあると仰っていますが実際の所、生活療法でどれ程効果が上がるものか是非ご教示下さい。

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